2015年度に合格したプロジェクトマネージャ試験。
4回目という長きにわたる挑戦だった。
苦労しただけに合格した時の喜びは今でも鮮明に覚えている。
この記事では、合格した年度のプロジェクトマネージャ試験で実際に論述した骨子を紹介する。
なお、この記事は私の旧ブログ「積み重ねを続けて、いつか大きな夢(資格)をつかもう!!」をリメイクしたものである。
平成27年度 春期 プロジェクトマネージャ試験 午後Ⅱ試験 問2
プロジェクトマネージャ試験に合格した時の論述内容を教えて欲しいのぉ~
合格時の論述骨子を紹介しますね!
平成27年度に4回目のプロジェクトマネージャ試験に挑戦した。
合格体験記や使用した参考書などはこちら。
旧ブログでは試験当日に書き起こしたので精度はかなり高いものとなる。
骨子であるため具体的な論述内容は控えているが、2,900字程度で書き上げた。
参考にしていただければ幸いである。
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第1章 プロジェクトの目標及び特徴と評価指標や評価指標値の目標範囲の設定方法
1-1 プロジェクトの目標及び特徴
プロジェクトマネージャである私は、某企業の受発注システム再構築PJ
にプロジェクトマネージャとして参画。
プロジェクト目標は、業務プロセス見直しによる業務効率改善と保守性低下
問題の解決。
プロジェクトの特徴は、業務プロセスの見直しに伴い現行受発注システム
を大幅に刷新し、機能漏れと機能間の整合性の担保を確実に行うことを
顧客より強く要求されたため、品質の確保が必達のPJであった。
1-2 評価指標や評価指標値の目標範囲の設定方法
外部設計工程までは順調だったが、内部設計工程で目標範囲の逸脱を確認。
内部設計工程の評価指標は、内部設計書レビューの指摘数。評価指標値は、
過去のPJを参考にしつつ、今回のPJ特徴を考慮して、機能ごとの難易度等
を加味して上で設定したことを定量的に表現する。
第2章 実績値が目標範囲を逸脱した原因分析及びその特定と影響分析
2-1 実績値が目標範囲を逸脱した原因分析
今回の再構築PJの内部設計工程の体制を説明しつつ、その1つの
チームが担当したある画面のレビュー指摘数が評価指標値の目標範囲を
大きく逸脱したこと確認。
状況をレビュー管理票から確認すると、機能漏れはないが、機能間の
不整合が多数発生していることを定量的に具体的に論述。
原因の分析のために、チームリーダにヒアリングして、関連機能間
の考慮漏れが原因であることが判明。その根本原因は、経験不足による
考慮漏れであることを特定する。
2-2 影響分析
評価指標値の目標範囲を大きく逸脱した内部設計書を担当した成果物
のレビュー指摘数と指摘内容を機能ごとにまとめるように、チームリー
ダに指示して、影響している機能がほかにもないかを確認する。
その結果、いくつか影響を受けている機能があることを定量的かつ具体
的に論述する。
第3章 対応策及び改善策と見直し内容と監視方法
3-1 対応策及び改善策
問題を起こした担当者が作成した内部設計書をベテランメンバが入って
再度見直すように指示する。
改善策は、当該業務の機能開発の経験が浅いメンバが成果物を作成する
場合は、各チームの当該業務に関する機能開発経験が10年以上の
ベテランメンバに事前レビューして、問題を早期検知して、対応の時間
を確保することとした。
3-2 見直し内容と監視方法
3-1を実現するために、各業務チームにベテランメンバを2名ずつ、
計6名配置して、開発経験の浅いメンバをフォローできる開発体制に
変更する。
監視方法は、週1回品質確認会議を開催することとして、ベテラン
社員が事前レビューしたレビュー指摘数や指摘内容、対応状況などを
報告してもらうことで監視する。
また、正規レビューのレビュー指摘数や指摘内容も併せて報告して
もらい、成果物の品質状況を監視するようにしたことを具体的に論述。
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プロジェクトマネージャ試験の論文対策
プロジェクトマネージャ試験の午後Ⅱ試験対策はどのように行えばよいのかのぉ~
みよちゃん本のフル活用に尽きます!
三好先生の午後Ⅱ論述本とプロジェクトマネージャ本が非常におすすめである。
特に、論述式試験を始めて受験される方は、まず午後Ⅱ論述本をお勧めする。
この書籍では、論述試験対策の基礎をしっかりと叩き込める。
例えば、以下のような基礎が習得できる。
- 2時間で2,800字前後の論述ができるようになる
- 論述全体の一貫性と具体性、客観性が表現できるようになる
- 設問アのプロジェクト概要やプロジェクト特性の書き方が分かる
- 設問アのつながりを意識して設問イやウでの課題や対応策の書き方ができるようになる
- 定量値を含めることで客観性を高めることができる
この部分がしっかりしてくると、プロジェクトマネージャ以外にも応用が利くようになる。
システムアーキテクト、ITサービスマネージャ、システム監査技術者、ITストラテジスト、エンベデッドシステムスペシャリストの各試験区分にも通用する対策が可能となるのだ。
つまり、一石六鳥になるとっても有益な書籍である。
論文対策の基礎を抑えたら、プロジェクトマネージャ本でこの試験区分に特化した学習を行おう。
20年分ぐらいの過去問と解説が掲載されており、全てをこなそうとすると大変である。
しかし、その中から解けそうな問題を選択し、A評価が得られるレベルまで何度も手書きで訓練する。
そこまで達したら次に解けそうな問題を選択する。
6か月間ぐらいで2~3問程度しか演習できないペースにはなるが、何度も改善しながら手書きで論述し続けることで、問題文が深く読めるようになり、具体的に論述できるようになる。
そして、課題を意識しながら少しずつ改善し、試験当日も課題を意識しながら書ききろう。
自分では気付かないかもしれないが、いつの間にかA評価をもらえるレベルの論述ができるようになっているはずである。
まとめ
今回の記事ではプロジェクトマネージャ試験合格時の午後Ⅱ試験の論述骨子についてまとめてみた。
最後に本日のまとめを行いたいと思う。
- 合格時の論述骨子の紹介
- プロジェクトマネージャ試験などの論述対策は解けそうなものを手書きで何度も演習する
- 最初は書けなくても少しずつ課題を見つけて改善することでA評価がもらえるようになる
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