情報処理技術者試験を受験する一番のメリットは、学習を通じて総合的にスキルアップできることだ。
合格すればなお良しだが、合格することばかりに目を向けると一番大切なものを忘れてしまう。
受験する目的は自己研鑽やスキルアップのためであることを忘れないようにしよう。
受験を決めた時点で一歩先に進んでいる
自分を変えようって決意している時点ですごいことだよ!
情報処理技術者試験は国家試験であり、難関試験の部類に属する。
この試験は13の試験区分に分かれる。
試験区分によってレベルの差はあるにせよ、受験者にとってはハードルが高い。
この難関試験に挑戦しようと決意し、試験に申込みを行う時点であなたは一歩先を歩いている。
それはなぜか。
日々忙しいあなたがレベルアップするために時間を創り、学習していく決意が生まれているからだ。
新しいことを始める際には、以下のようなことが頭をよぎるだろう。
- プライベートの時間がなくなる
- 仕事が忙しいのに資格試験なんて受けられない
- 参考書や受験料など出費が発生する
これらの誘惑に打ち勝ち、自分を変えるんだという気持ちで試験に申し込んでいるなら素晴らしい。
たとえ会社や学校で受験を勧められたとしても、上記の誘惑に打ち勝たなければ申込みはできない。
だから、受験を決意して受験申込みをする時点で一歩先を歩いているのだ。
試験対策を進めていくうえで得られるもの
情報処理技術者試験に限った話ではないが、試験対策の過程で相当なスキルが身につく。
私が情報処理技術者試験に挑戦し続けた結果、人間性、基礎学力、専門知識、ヒューマンスキルなど様々なスキルが身についた。
具体例をいくつか挙げてみたいと思う。
- 計画立案能力
- 課題抽出力と問題解決力の向上
- 当該試験区分の体系的な専門知識の習得
- 集中力、忍耐力、持久力の向上
- 教科書や過去問題など大量の文章を読むことによる読解力の向上
- 手書きで大量の文字を書くことによる文書力の向上
- 睡眠、食事など健康管理の重要性と改善意識の向上
- 時間感覚の洗練化
- 第三者に伝わる解答を書くことによるコミュニケーション能力の向上
- 人間関係の広がり、ライバルの登場、助けてくれる人の登場
- 真剣になるからこそ合格時の喜び・不合格時の悔しさの味わい
- 挫折からの回復方法習得
- 継続する力
- 自己評価の仕方
- 学習プロセスの改善
すごいいろいろなものが身についたんじゃのぉ~
そうなんです!合格すること以上に得られることが多いことに驚きです。
上記のように、専門知識だけでなく、学業や仕事にも役に立つものが総合的に得られるのが情報処理技術者試験を受験するメリットだと思っている。
情報処理技術者試験受験の目的は「合格」するためでしょ?
間違いではないし、その通りである。
しかし、「結果」よりも大事なものを忘れてはならない。
それは、前述の通り試験対策を進めることで様々なものが得られ、能力を引き伸ばすのだ。
繰り返しになるが、情報処理技術者試験は難関資格である。
高度区分になると、合格率は12~17%程度。
しかも、下位区分の試験に合格したレベルの高い受験者の中での合格率なのだ。
少しプレッシャーを与えるかもしれないが、高度区分になると一発合格することが非常に難しい。
私もいくつもの高度区分に合格してきたが、正直不合格の方が多い。
勝率もせいぜい20%~30%程度だと思う。
ただ、「合格」や「不合格」はあくまで結果なのである。
特に、「不合格」になった人の方が気付きや学びが多いと思っている。
「不合格」になったからと言って諦めてそこで終了にしてしまうことが一番もったいないのだ。
だから、ここで諦めずに次の試験に向かって前に向かって欲しい。
試験対策と受験を継続することで積み重ねた努力が知らぬ間に仕事にも反映され、質が向上する。
会社でも評価されるようになったり、同志が集まって仲間が増えるなどいろいろと好転しだすのだ。
もちろん、当該試験区分の基礎知識や応用力、ヒューマンスキルなどの質も向上していくのだ。
仮に試験当日までに準備が間に合わなかったとしても
情報処理技術者試験の試験日当日は貴重な日曜日を潰さなければならない。
仕事などの理由で試験会場に行けないなら仕方がない。
しかし、準備が間に合わなかったとしても試験当日は受験会場に絶対に行くべきである。
その理由をいくつか挙げる。
- 受験すれば国が評価してくれる
- もしかすると合格できるかもしれない
- 不合格だったとしても本試験に慣れすることで次回以降相当有利になる
- ライバルたちの真剣な表情で問題を解く姿を見れば自分も負けられない気持ちになる
結局、合否や成績などの結果は受験しなければ評価されないのだ。
だから、準備が間に合わないから行かないはもったいなすぎる。
しかも間に合わないという判断は受験者本人はそう思っているだけの可能性が高く、実は合格水準にいるかもしれないのだ。
これまで勉強してきたことが誰にも評価されずに終わってしまうのだ。
本試験は何が起こるかわからない。
絶対に合格できると思っていた受験生が不合格になったり、その逆もあるのだ。
終了の合図がなるまで何が起こるかわからないのはどの世界も同じなのだ。
これまで積み重ねてきたものを全て出し切る気持ちで試験終了の合図があるまで全力を出す。
これが思わぬ奇跡を呼び起こしたりするのだ。
これを教えてくれたのが三好先生のこの書籍。
これらの書籍は高度区分にフォーカスを当てた試験対策書である。
しかし、試験攻略のための参考書にとどまらず、学習のプロセスや自分の課題の見つけ方、資格試験との向き合い方、合格者のノウハウなど非常に多岐にわたる有益な情報が盛りだくさんなのだ。
また、文字だけでなく適度な余白があり、受験者の学習の負担を極力減らそうとする配慮までされている。
両方とも3,000円程度の値段で購入できるが、安すぎると思えるぐらいコスパの良い良書である。
試験が終わったらまずして欲しいこと
結果はどうであれ自分を褒めて、ご褒美をあげよう!
自分自身にご褒美をあげて欲しい。
美味しいものを食べる、我慢していたものを解禁する、思いっきり羽を伸ばすなど何でもいい。
とにかく真剣に頑張れば頑張ったほど、積み重ねたものも大きいものになっている。
それは簡単に崩れないし、次に活かせる。
だから、まずはしっかりと休んで自分の時間を使って欲しい。
そして、しっかりと充電したら、次に向かって計画を立てて少しずつ準備を始めて欲しい。
結果が出たら
合格したら思いっきり喜ぼう!
不合格でも下を向く必要はない!!
合格できたら、それは国からその試験区分の合格水準を満たしたと認定してもらえたことになる。
経済産業大臣からの合格証書授与、会社によっては報奨金や昇進条件のクリア、合格実績など様々なものが自分の武器として戻ってくる。
そしてもう一つ。
将来自分がピンチになったとき、身を守ってくれる防具にもなる。
不合格だった場合、次に向かって再チャレンジして欲しい。
理由は前述の通り。
受験者の人間性、基礎学力、専門知識、ヒューマンスキルなどをさらに磨けるからだ。
そして、次こそは「合格」を勝ち取れるように前回できなかった部分を改善しながら挑戦を続けて欲しいと強く思う。
どちらの結果になってもこれだけは強く言いたい。
それは、費やした時間は裏切らないし諦めなければ必ず花は開くということだ。
まとめ
今回は情報処理技術者試験を受験するメリットについて書いてみた。
最後にこれまでの内容をまとめてみたいと思う。
- 受験を決意して申込みをした時点で一歩先を歩んでいる
- 情報処理技術者試験の対策の過程で得られるものは多岐にわたる
- 準備が間に合わないと思っても本試験は受験する
- 本試験が終わったらしっかりと自分自身にご褒美をあげる
- 費やした時間は裏切らないし諦めなければいつか必ず花が開く
こちらの書籍もお勧めなので、是非読んでみて欲しい。
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