令和5年度 情報処理技術者試験に向けて

情報処理技術者試験

令和5年度 春期 情報処理技術者試験の実施予定が情報処理推進機構(以下、IPA)のHPに掲載された。

今回は令和5年度の試験スケジュールや変更点、受験までの過ごし方などについて書いてみようと思う。

令和5年度 情報処理技術者試験のスケジュール

Ys
Ys

令和5年度もちゃんと開催されるからちゃんと準備しようね!

令和5年度 情報処理技術者試験は実施される予定だ。

以下に簡単にまとめてみた。

1)CBTによる通年試験
  ITパスポート試験
  情報セキュリティマネジメント試験
  基本情報技術者試験

2)春期試験:4/16(日)
  応用情報技術者試験
  ITストラテジスト試験
  システムアーキテクト試験
  ネットワークスペシャリスト試験
  ITサービスマネージャ試験
  情報処理安全確保支援士試験

3)秋期試験:10/8(日)
  応用情報技術者試験
  プロジェクトマネージャ試験
  データベーススペシャリスト試験
  エンベデッドシステムスペシャリスト試験
  システム監査技術者試験
  情報処理安全確保支援士試験

詳細は、IPAの以下の公式情報で確認して欲しい。

変更点①:CBT試験は通年受験可能だが1日で受験しなければならない

Ys
Ys

CBT試験は午前試験と午後試験を同日中に受験しなければならなくなったよ

まず、大きな変更点としては以下2区分の試験がCBTによる通年試験の1日通し試験に変更される。

  • 情報セキュリティマネジメント
  • 基本情報技術者

令和4年度までの上記2区分の試験は以下の特徴があった。

  • CBTによるテストセンターでの受験
  • 前期と後期の決められた試験期間中に午前試験と午後試験にともに合格する
  • 午前試験と午後試験は別日に受験することが可能

CBTによるテストセンターでの受験は変わらないが、令和5年度から1年中受験することが可能になる。

ただし、午前試験と午後試験を同日中に受験しなければならないのだ。

つまり、試験勉強のやり方が変わり難易度が上がるのである。

これはたぶん合格率が高くなり過ぎた点を改善しようとしているのではないかと想像する。

これら2区分の試験は、平成29年度までは他の試験区分と同様に春期・秋期の年2回ペーパー試験として行われていた。

平成29年度までの基本情報技術者試験の合格率は25.0%前後だった。

それが、CBTによる試験に代わってからの合格率は40.0%を超えるようになった。

これは、午前試験や午後試験を別日に受験できたことにより、対策がしやすく合格者が増加してしまったのではないかと推測する。

令和5年度からの情報セキュリティマネジメント試験と基本情報技術者試験は、午前、午後共に学習を進める必要がある。

そして、数年分の過去問題を制限時間内で解き、60点以上取れるようになるまで弱点克服しながら積み重ねていく必要がある

変更点②:令和4年度秋期試験と同様、秋期試験は10月第2日曜日に変更となる

Ys
Ys

応用情報および高度区分の春期試験日が少し前倒しされるよ!

令和5年度 秋期に実施予定の試験は、10月第2日曜日である10/8(日)に実施予定とのこと。

令和3年度までの参考書には、10月第3日曜日と書かれている。

1週間程度だから全然大丈夫と思って失念したままでいると、いつの間にか試験が終了していたってことになる。

十分に注意しよう。

春期試験に向けて準備を始めよう

この記事を書いている時点で既に11月も1/3が終わろうとしている。

本試験まであと5か月程度。

この期間を長いと思うか短いと思うかは、この記事を読んでいるあなたの状況にもよる。

ただ、準備は早いに越したことはない

情報処理技術者試験は国家試験だけあって、簡単な試験ではない。

ちゃんと対策している(再受験)方や実務経験がある方だとそうでもないケースもある。

ただ、初学者やこれからその領域の業務を行おうとするための準備として受験される方は、間違いなくある程度努力する必要がある

高度区分になればなるほどその努力量が増加する。

だから、以下のようなポイントで準備を始めよう。

  • 書店に出向いて受験予定の参考書を選ぶ
  • 本試験までの無理のない学習計画を立案する
  • インプット学習を早々に実施して、アウトプット学習中心に学習する
  • 過去問題を本番さながらに時間計測して解いてみる
  • 自分の弱点をとにかく早く見つけてそれを補うための学習を行う

私も来年度春期試験で3度目のネットワークスペシャリスト試験を受験する予定だ。

私が立案した学習計画はこちら。

学習計画はあくまで私の場合という条件付きだ。

なので、参考程度に読んでもらえればありがたい。

また、情報処理技術者試験の学習方法についてまとめている。

こちらの記事は、これまで私が受験して合格してきた試験区分ごとの学習方法から共通する部分を抜き出してまとめ上げたものである。

そのため、少し抽象的な部分がある。

もし詳しく聞いてみたいとかあればお問い合わせページからご連絡いただければと思う。

受験しようと考えている試験区分の学習以外に必要な訓練

情報処理技術者試験は、いろいろな意味でタフな試験だ。

まず、タフだという理由をいくつか挙げてみたいと思う。

  • CBT試験以外は全て手書きのペーパー試験
  • 朝から夕方までひたすら問題文を読んで解答しなくてはならない
  • 集中力と持久力が求められる
  • 同じぐらいのレベルの受験生が集まって受験する緊張感
  • 体調管理

まず、通常とは異なる緊張感の中で受験する必要がある

当日は相当人数が会場に集まって試験を受ける。

周りを見渡すと、自分よりもできそうな人ばかりのように見える。

その中で合格率は15.0%~25.0%程度の中に入らなければならない。

1度でも情報処理技術者試験を受験した方ならわかると思うが、試験終了後はかなり疲労困憊になる。

それは、制限時間内に集中力を高めながら自分の知識や経験を総動員して解答していく必要がある

次に、午後試験は長文の問題文から設問で問われている内容に答えていかなければならない。

つまり、数時間耐えられる持久力を駆使しながら読解力と第3者に伝わる文章力が必要になる

最後は体調管理だ。

本試験に向けて、体調を絶好調にしていく必要がある

体調不良の状態と絶好調の状態だと、試験への影響も計り知れないくらいの差が生まれる。

もう少し具体的に言うと、合否に左右する午後試験に眠たくなるような生活は直ちに改善しなければならない。

試験に必要な基礎知識や経験に加えて、精神的にも肉体的にも少しトレーニングする必要がある。

師匠
師匠

ランニングや筋トレでもしろと言っているのかのぉ~?

Ys
Ys

いえいえ、過去問を制限時間内に解くという練習を繰り返せば大丈夫です!

過去問題は出題傾向や解答プロセスの理解、自己評価などだけでなく、これらの試験を受けるうえで必要となる見えない部分の訓練もできる。

まとめ

令和5年度は情報セキュリティマネジメント試験と基本情報技術者試験の方法が変更となる。

今から学習計画を立てて少しずつ努力を積み重ねることで、突発的な予定にも対応しつつ試験準備ができる。

試験準備の際は、過去問題を使用してその試験区分に必要となる基礎知識だけでなく、本試験に必要となるベースの部分も訓練していこう。

努力した時間は裏切らない。

そして、来年の6月または12月下旬ごろに予定されている合格発表日に笑顔の花を咲かせよう!

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