エンベデッドシステムスペシャリスト試験の午後試験は身近なものがたくさん登場する。
例えば、ICレコーダ、カーオーディオシステム、気象観測システム、ドローンなどだ。
日々何気なく触れているものが多数出題されるため、とてもためになる試験区分である。
エンベデッドシステムスペシャリスト試験の午後試験はどんな問題が出題される?
平成26年度 春期 エンベデッドシステムスペシャリスト試験 午後Ⅰ試験の問1では、ICレコーダの録音機能や再生機能、ラジオ機能などの仕様に基づき、フラッシュメモリに保存されいてるファイルの状況や録音時間、ICレコーダを成り立たせるための内部関数の使用方法、各タスク間のメッセージ連携など様々な観点から設問が出題される。
問題の中に解答に必要となる情報が提示されており、これらの情報を基に解答をしていくイメージだ。
実際に解いてみると難しい
上記は実際に今日問題を解いた後に自己採点したノートを撮影してみた。
見ていただくと、半分ぐらいしか正解していないという結果だった。
特に苦手なのが計算問題。
エンベデッドシステムスペシャリスト試験は、計算問題が非常によく出題される。
特に、現役学生の方が有利になるような電力量の計算など身近に触れてはいるものの実際に解こうとすると非常に難しい。
(慣れれば簡単とのことだが、、、)
設問2の(2)と(3)がそれに該当するが、計算問題は唯一部分点がないシビアな問題なのだ。
実際の設問はこんな感じだ。
問題文でヒントになる部分が以下の表になる。
私の解答は「17」。
IPAの解答は「133」。
全然違う、、、
ただ、試験対策以前に設計する者が正しく仕様を理解して設計しないと大変なことになるということ。
分からない部分をなんとなくそのままにして製造すると、企業にとっては大ダメージになる。
(リコールの大量発生による損失など)
過去問演習は解き終わってからの方が重要
ただ、一番大事なのはこの後の復習なのである。
決して自己採点でどれだけ正解したかの一喜一憂で終わらせてはいけない。
具体的な復習方法としては以下のような内容だ。
- 解説を読んで問題文を正しく読めていたかどうかを再チェック
- なぜこのような解答例になるのかを問題文、設問、解説から総合的に考える
- シンプルにわからない用語や文章はインプット学習する
過去問題を中心に「アウトプット学習」することをお勧めしてきたが、知識がまだまだ少ない方は翔泳社のうかるシリーズ本でまずは「インプット学習」する。
過去問題は翔泳社とiTEC社の2冊で5年分ぐらいは確保できるため、これでまずは「アウトプット学習」を行う。
自己採点した後のプロセスとして、「インプット学習」が必要であれば翔泳社の書籍で基礎知識を叩き込む。
解説を読みながらノートにまとめるなどの「アウトプット学習」を行う場合は、その過去問題が掲載されているいずれかの書籍を使用する。
こうすることで、「アウトプット学習」×「インプット学習」が一度にでき、ただ読んだだけ、ただ問題を解いただけにならずに記憶に定着する確率が上がる。
試験対策は、理解すること、記憶に定着させること、それが自分の言葉で書けることに尽きると思う。
しかも、これらをワンセットで行えば、午後Ⅰ試験であれば演習に45分、自己採点からの学習で45分の計90分くらいで質の高い学習が行える。
だらだら感もなく、プライベートの時間も確保できて、おすすめである!
最後に、、、
情報処理技術者試験の問題は実際の現場でよくある失敗やヒヤリハットが多数盛り込まれているように思える。
それが受験者への「同じ過ちをあなたは現場で犯さないでね」というメッセージでもある。
やっぱり情報処理技術者試験の学習はスキルアップにつながると思うし、現場でも役に立つ非常に良くできた国家試験ではないかと思っている。
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