情報処理技術者試験の高度区分を初めて受験される方または午前Ⅰ試験免除が切れた方は、午前Ⅰ試験から受験が必要になる。
この記事では、午前Ⅰ試験の特徴や勉強方法について紹介したいと思う。
高度区分の午前Ⅰ試験とは
高度区分の午前Ⅰ試験について概要を教えて欲しいのじゃ
応用情報技術者試験の範囲から30問ピックアップされて出題されます。
情報処理技術者試験の高度区分は9区分ある。
高度区分の午前Ⅰ試験は、9区分共通の問題が出題される。
正確には、春期試験や秋期試験で実施される高度区分の試験で共通の問題が出題される。
出題範囲は、以下の通り。
赤枠の部分を見ていただくと、お気づきだろうか。
高度区分の午前Ⅰ試験は、苦労して取得した応用情報技術者試験と同じ内容が問われるのだ。
仕事など時間が取れない中で広範囲な午前Ⅰ試験だけで手一杯になるのでは?
テキストなどのインプット学習→演習問題→過去問題の順にこなすと絶対的に時間が足りない。
高度区分は、午後Ⅰ試験、午後Ⅱ試験の対策を中心に行わないと合格できないと考えるからだ。
そこで私がおすすめする学習方法はこちら。
- 午前Ⅰ試験の過去問題を解く(複数年度分)
- 不正解となった問題をテキストの解説を読んで理解する
たったこれだけである。
情報処理技術者試験の午前Ⅰ試験、午前Ⅱ試験は過去からの良問が相当量蓄積されている。
これまで受験した個人的な印象だと、過去問題からの流用が50%程度は出題されるように感じる。
受験者自身の知見なども含めると60%~70%は対応できるのではないかと考える。
午前Ⅰ試験は、30問出題される。
合格基準は60点以上、つまり18問正解すればいいのである。
過去問題をしっかりとやりこんで置き、平均して70%以上の得点が得られればほぼ通過できると思う。
お勧めする参考書
松原先生の「高度試験午前Ⅰ・Ⅱ」本である。
この書籍には大量の午前Ⅰおよび午前Ⅱ試験の過去問題と解説が収録されている。
しかも、よく出題される問題が選択されている。
不正解となった問題の理解用として辞書的に使うことをお勧めする。
また、受験しようとしている高度区分の過去問題集などを活用しよう。
高度試験9区分の午前Ⅰ試験が掲載されているお勧めの参考書を紹介する。
準備状況が芳しくなくても午前Ⅰ試験だけは受験する!
春・秋の年2回実施される情報処理技術者試験。
春期は年度末の繁忙期を乗り越えてすぐ試験日がやってくる。
秋期は楽しい夏休みなどが終わりイベントが多くなる9月を乗り越えてすぐ試験日がやってくる。
計画的に準備を進めないと、あっという間に試験日がやってくるのだ。
ただし、準備不足の方でも午前Ⅰ試験だけは合格基準を満たして欲しい。
理由は、情報処理技術者試験の高度区分には免除制度が用意されているからだ。
免除制度が適用される条件は以下3点のいずれかを満たせばよい。
- 応用情報技術者試験に合格する
- 高度区分もしくは情報処理安全確保支援士試験に合格する
- 高度区分もしくは情報処理安全確保支援士試験の午前Ⅰ試験で基準点以上の成績を得る
3点目に着目して欲しい。
「高度区分もしくは情報処理安全確保支援士試験の午前Ⅰ試験で基準点以上の成績を得る」ことができれば、次回以降4回分(2年間)は午前Ⅰ試験が免除されるのである。
これはありがたい制度じゃの~
午前Ⅰ試験が免除になるかならないかは大きな違いがあります
午前Ⅰ試験の30問中18問正解できれば、2年間午前Ⅰ試験の勉強をしなくて済む。
つまり、午後Ⅰ試験や午後Ⅱ試験の試験勉強に割く時間を多くすることができるのだ。
だから、何が何でも午前Ⅰ試験だけは最低限クリアしたい。
忘れないで欲しいこと
高度区分の午前Ⅰ試験から受験しなければならない状況は少し辛いかもしれない。
受験テクニックとして上記を紹介したが、時間に少し余裕のあるエンジニアの方は是非自分のスキルの棚卸とアップデートをかけれるチャンスと思って学習をして欲しい。
私も多くの高度試験に合格してきたが、久々に午前Ⅰ試験からの受験である。
まずはアウトプット学習ということで問題を解いてみた。
76.7%の正答率。
午前Ⅰ試験通過という意味では、十分な成績である。
しかし、エンジニアとしては7問は理解できていないということだ。
ここを是非こだわってほしいとも思う。
情報処理技術者試験の午前Ⅰ試験、午前Ⅱ試験は、自分の知識の棚卸にもってこいなのである。
自分の時間を投資するのだから、是非そのリターンが最大となるように学習したいと思う。
まとめ
最後に、この記事を簡単にまとめたいと思う。
- 午前Ⅰ試験対策は過去問題中心に学習する
- たとえ準備不足でも免除制度適用のために午前Ⅰ試験はクリアする
- 時間に余裕のある方は自分のスキルの棚卸とアップデートを行う
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