令和5年度 秋期 情報処理技術者試験からはや1週間が経過としている。
私はエンベデッドシステムスペシャリスト試験を受験した。
今回のエンベデッドシステムスペシャリスト試験から試験内容が変更となった。
そこで、今回私が受験した感想をまとめてみたいと思う。
午前Ⅰ試験:免除
午前Ⅰ試験はたしか免除じゃなかったかのぉ~?
はい。
免除だったので多くは語れませんが、例年通りの難易度だったと思います。
午前Ⅰ試験は免除だったため、書けることは少ない。
ただ、IPAの公式HPに公開された午前Ⅰ試験を見てみると、例年通りの難易度であったように感じる。
このように感じる一番の理由は過去問題の流用率である。
午前Ⅱ試験:かなり難しく感じた
午前Ⅱ試験からの受験だったと思うが、手ごたえはどうじゃったかのぉ~?
午前Ⅱ試験は過去一難しいと感じました。
午前Ⅱ試験は、過去問題からの出題されてはいるものの新出問題も多かったように感じる。
とにかく難しく感じた。
一つはITストラテジストの試験範囲が含まれたからだと思われる。
それ以外にも新出問題や過去問題をより複雑にアレンジされた問題などが出題された。
今後は以下の2点が合格基準点突破のカギを握ると考える。
- 過去問題からの出題は絶対落とさない
- アレンジ問題が答えられるように過去問題の理解を深める
私は、ここ数年の午前Ⅱ試験の傾向から侮ると足元をすくわれるなと考えていた。
そこで、午前Ⅱ試験の過去問題を徹底的に解く戦略で対策を進めた。
その結果、マークミスがなければ20/25(80.0%)で通過できる見込みである。
午後Ⅰ試験:比較的解きやすかった
午後Ⅰ試験は90分で1問選択するように変更になったのじゃったな?
そうです!
従来の2問選択から1問選択に変更となりました。
午後Ⅰ試験は、試験時間は従来通りの90分間であるが、2問選択から1問選択に変更となった。
問1がハードウェア、問2がソフトウェアの問題である。
私はソフトウェアの問題である問2を選択したが、比較的素直に解答できたと思う。
問題文と設問のボリュームは試験時間をフルに使い切ってなんとか終わるか終わらないかといった感じではないかと考える。
ただ、注意が必要である。
それは、解ける設問から解いていくというやり方をしない以下のような失敗をしてしまう。
- 時間が足りなくなる
- 時間を浪費して精神的に焦り、読み違えや解答の質が低下する
- 普通に考えたら絶対に取れる設問を落としてしまう
私の場合は、計算問題が大の苦手だ。
案の定、設問1の(1)と(2)の2問で計算問題が出題された。
私はここをまず飛ばして設問1の(3)から解き始めた。
この作戦が功を奏し、設問1の(2)だけ解けなかったが、それ以外は全て埋めることができた。
このように、きれいに解こうとせずに得点が取れる問題から着実に解答していくという作戦が大切であると感じる。
午後Ⅱ試験:初の論述試験は独特のものがあった
この試験で初の論述試験はどうじゃったかのぉ~
こちらも難しかったですね~
エンベデッドシステムスペシャリスト試験の午後Ⅱ試験は、以下の3つから1問を選択して論述する。
- ITストラテジストの企画系の問題
- システムアーキテクトの要件定義系の問題
- エンベデッドシステムスペシャリストの設計・開発系の問題
私はITストラテジストの企画系の問題1本に絞って対策を進めた。
理由は、組込みシステムのシステム開発経験がなく、要件定義や設計・開発系の問題には手が出せないためである。
午後Ⅰ試験および旧午後Ⅱ試験の過去問題で出題されてきた製品を活用して、製品企画に関する論述でしか対応できないと考えて企画系の問題を選択している。
このように、エンベデッドシステムスペシャリスト試験の論述試験は超広範囲である。
試験当日にこの問題なら書けそうと判断していては結構厳しいのではないかと感じた。
よって、企画系で攻めるか、要件定義系で攻めるか、設計・開発系で攻めるかを事前に決めて対策すべきと強く感じた。
企画系の問題は問1で、今回は「製品企画段階での脅威分析」が出題された。
ファイブフォース分析は全然明るくなかったが、問題文にかなり具体的に例示されており、これを頼りに時間の許す限り論文骨子を考えた。
論文骨子に要した時間は30分。
論述に要した時間は90分である。
論文骨子である程度筋道立てないと絶対にうまくいかないと考え、とにかく自分の焦りを抑えながらギリギリまで考えた。
私は以下のような章立てで論述し、時間ギリギリでなんとか2,800字程度書ききった。
1-1 製品の概要
1-2 企画に至った経緯
1-3 ファイブフォース分析で選択した3つの脅威
2-1 重要と考えた脅威の分析
2-2 脅威への対策案
2-3 対策を講じるうえでの課題解決
3-1 脅威分析結果の評価
3-2 脅威に対する対策案の評価
3-3 課題解決の評価
正直な感想としては、今の実力では2時間でなんとか書ききることができたというレベルだった。
試験時間の中で一貫性と客観性、具体性、根拠をしっかりと書ききることで最低限やりきることが精一杯だった。
後から考えれば、やっぱこうすればよかったといろいろと思う所がある。
ただ、最後まで諦めないことが重要である。
これまでもこれでITストラテジスト、システム監査技術者、プロジェクトマネージャなどの論述試験区分に合格することができた。
採点官にどのように評価されるかだと思う。
合格発表スケジュール:12/21 正午
試験が終わりやり切ったことは間違いない。
あとは試験結果を待つしかないということじゃ!
そうですね。
自分の持てる力と諦めない力を最大限発揮できたと思うので結果を待ちます!
泣いても笑っても答案用紙に加筆・訂正することはできない。
現時点の自分の力をすべて出し切ったと思う。
IPAの公式HPには合格発表スケジュールが公表されており、12/21(木) 正午とのこと。
結果は真摯に受け止め、その内容で次につなげていきたいと思う。
まとめ
今回は試験制度が改定されたエンベデッドシステムスペシャリスト試験受験の感想をまとめてみた。
今回の内容をまとめてみたいと思う。
- 午前Ⅰ試験は例年通りの難易度のように感じる
- 午前Ⅱ試験はかなり難易度が上がり、今後はしっかりとした対策が必要となると考える
- 午後Ⅰ試験は比較的素直な問題ではあるが、試験時間はフルで使い切る分量である
- 午後Ⅱ試験は広範囲すぎるため自分の得意工程で勝負すべき
- 合格発表日は12/21(木) 正午
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