令和元年 秋期試験で一発合格したITストラテジスト試験。
試験対策が十分ではないように感じながらも試験日当日は会場に行き、最後まで諦めずに書ききった。
その結果、何とか合格を勝ち取ることができた。
そして、この合格をもって、論述式試験5区分を制覇することができた。
なお、この記事は私の旧ブログ「積み重ねを続けて、いつか大きな夢(資格)をつかもう!!」をリメイクしたものである。
ITストラテジスト試験の結果
ITストラテジストに合格とはすごいのぉ~
はい!本当に夢のようでめちゃくちゃ嬉しかったです!
情報処理技術者試験の高度区分でシステム監査技術者に次ぐ一発合格であった。
そして、今回の結果で論述式試験5区分(SA、PM、AU、SM、ST)を制覇することができた。
それにしても、午後Ⅰ試験の得点はギリギリだった。
最後まであきらめずに1点でも多くという信念を貫き通したことが功を奏したような気がする。
そして、午後Ⅱ試験はA評価をいただけた。
こちらは、これまでの論述式試験対策で積み重ねてきたものが大きかった。
基礎固めができていたので、ITストラテジストの論述式試験に必要となるネタ(売上、利益、原価、利益向上のための課題、経営リソース)の準備に集中した。
総じて言えることは、学習期間~試験当日まで最後まで諦めずに自分を信じて取り組めたことが合格につながったと思っている。
ITストラテジスト試験の難点は「経営を意識する必要がある」こと!
ITストラテジスト試験で最も難しかったことは何じゃ?
経営者と二人三脚になるために必要な経営に関する知見習得が一番難しかったです!
ITストラテジスト試験は、システム戦略、経営戦略、企業と法務の3つの範囲から重点的に出題される。
午後Ⅰ試験、午後Ⅱ試験は、上記3つの範囲を中心に問題が出題されるというわけだ。
システムアーキテクト、プロジェクトマネージャ、ITサービスマネージャ、システム監査技術者でも出題されるが、午前Ⅱ試験で問われる程度である。
そのため、システム開発や運用を中心に問われる他の試験区分と問われる内容が全然違うのだ。
午後Ⅰ試験では、経営戦略や事業戦略、BSCやSWOT分析、ファイブフォース分析などが出題される。
このような用語を単に覚えても得点を得るには程遠く、各技法の目的や特徴を理解する必要がある。
そして、企画フェーズでこれらの技法を用いて費用対効果を最大限発揮するために経営者に助言していく役割がITストラテジストとなる。
この感覚を得るのに非常に苦労した。
学習期間から常に「現状の経営をより改善するためにはどのような手段をとるか?」を忘れないように心がけることが非常に重要ではないかと考えている。
具体的な心がけポイントは、以下の通り。
- 業績を上げること
- 業績を回復すること
- コスト削減や投資対効果を意識すること
- 経営資源を適切に分配すること
このポイントを軸に、以下のような切り分けを行いながら戦略を考える必要がある。
- 組織や人で対応するもの
- 業務プロセスの改善で対応するもの
- 新業務プロセスを創出して対応するもの
- 新システムを導入して対応するもの
私はこれらの書籍でITストラテジストの考え方を学びました!
ずばり、広田先生の「うかる!ITストラテジスト」です。
ITストラテジスト受験生の大半はこの書籍で学ぶのではないかと思うくらいの良書です。
ITストラテジストに必要となる考え方や経営戦略や事業戦略で必要となる各種技法など、かなり詳細に解説されています。
もちろん、過去問題と解説も豊富。
掲載されている過去問題は、午後Ⅰ試験が38問、午後Ⅱ試験が28問もある。
このボリュームなので、しっかりと「アウトプット学習」することができる。
また、午後Ⅱ試験対策としてサンプル論文もいくつも掲載されているため、合格論文のレベルを把握したり、どのような内容を盛り込む必要があるのかを理解することもできる。
本当に良書である。
午後Ⅰ試験、午後Ⅱ試験の解き方も他の試験区分と異なる!
三好先生の「午後Ⅰ記述」、「午後Ⅱ論述」も強くお勧めする。
三好先生は情報処理技術者試験を全区分制覇されており、合格者数を相当数輩出している著名な方である。
ITストラテジストについても午後試験の特徴や解き方などを惜しみなく解説してくれている。
ITストラテジスト試験の午後Ⅰ試験および午後Ⅱ試験は、他の試験区分と解き方が異なる。
まずは午後Ⅰ試験。
他の記述式試験では、問題文にいくつかの段落分けがされており、設問と段落が対になっている傾向がある。
一方で、ITストラテジスト試験は、問題文全体に設問を解くためのヒントがちりばめられており、それらを総合的に解釈した上で解答する必要がある。
次に午後Ⅱ試験。
こちらは、前述でも述べたように、システム開発や運用を中心に解答すれば即不合格になる。
他の試験区分と異なる「経営者」の目線で論述する必要がある。
これらを丁寧に解説してくれているのがこれらの書籍である。
まとめ
最後にまとめます。
- ITストラテジストの考え方、業務で使用する技法などをしっかりと理解する。
- 過去問演習を通じてたくさんの疑似体験を得る。
- 問題文や不正解となったところ含め、解説をよく読んでしっかりと理解する。
- それでも理解できない部分は基礎知識不足であるため上記の参考書でインプット学習する。
- 試験当日、よっぽどの理由がない限りは試験会場に向かう。
- 最後の試験終了の合図まで諦めない!
情報処理技術者試験のこの試験は試験対策によって経営戦略や事業戦略を学べます!
また、企画フェーズで行うべき内容や手法、考え方についても学ぶことが出来ます!
是非、合格目指して頑張ってください!
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