情報処理技術者試験は13区分に分かれる。
それぞれの区分で問われる内容や難易度などが異なるが、共通点が「本試験までの過ごし方」である。
情報処理技術者試験に合格するために必要となる「過ごし方」について紹介していきたいと思う。
情報処理技術者試験の受験を決意したらまず最初に実施すること
情報処理技術者試験の受験を決意したら学習計画を立てよう!
情報処理技術者試験は、毎年春(4月)と秋(10月)に行われる。
ITパスポート試験、情報セキュリティマネジメント試験、基本情報技術者試験は随時受けられる。
しかし、応用情報技術者試験は1年で2回、高度区分の試験は1年で1回のチャンスとなる。
つまり、難易度が上がるにつれて受験チャンスが少なくなる特徴があるのだ。
この記事を読んでいるあなた。
きっと、受験を決意して「合格してやるぞ」とやる気に満ち溢れるのではないだろうか。
ただ、いきなり学習を始める前に学習計画を立案して欲しい。
私が学習計画を必要と考えている理由は以下の通りだ。
- 本試験日を意識する
- ライフイベントと学習計画を見える化してスケジュールのバッティングを避ける
- 忙しくなる時期を事前に把握する
- 午前対策や午後対策のいずれかに偏ることを未然に防止する
学習計画の立て方
学習計画は破綻したスケジュールにならないように注意しよう!
学習計画を立てる際に、前述の通りライフイベントや忙しくなる時期をまず埋めてみよう。
そこのライフイベントなどを避けた上で、午前対策、午後対策をプロットしてみよう。
例えば、こんな感じだ。
ポイントは、ざっくり計画を立案するということである。
緻密な計画立案も良いと思う。
ただ、これは仕事においては有効だが、資格試験の計画立案には向かない。
理由をいくつか挙げる。
- プライベートの時間も大切にする必要がある
- 緻密な計画が破綻するとモチベーションが一気に下がる
- 病気や急用などで計画通りに進められないことがある
上記以外にもたくさんあると思う。
情報処理技術者試験は長期戦だ。
だから、だいたいこの時期までに午後Ⅱ試験対策を終わらせようなどという大まかな計画にしよう。
そして、スケジュールを改めて見て欲しい。
スケジュールの線が「濃い青」と「淡い青」で区別している。
これは何を表しているかというと、「濃い青」が最優先すべき部分を表している。
上記の例だと、午後試験対策に時間がかかるから午後Ⅱ試験、午後Ⅰ試験の時間を確保する計画だ。
このように、あなたが受験する試験区分で最も学習に時間を要しそうなところから1日でも早く学習をスタートさせるように組み立てよう。
学習方法はアウトプット中心に実施しよう
学習計画に従って過去問題を使用したアウトプット学習を中心に行おう!
学習計画に従って学習を進めよう。
この記事でも紹介したが、基礎知識のインプット学習は極力早めに終わらせよう。
不完全な(全て頭に入っていない)状態で全然かまわない。
インプット学習を終えたら、できるだけ多く過去問題を解こう。
もちろん、本試験さながらに時間計測して行おう。
ここで、分かっていない部分が多く抽出できる。
分かっていないところに対して、改めて参考書や過去問題の解説を読んで理解を深める。
このサイクルをとにかく多く回そう。
そうすることで、参考書を読むだけでは良く分からなかった部分が、過去問題を使用した疑似体験を通じて理解することができてくる。
ちょうど、点を線に、そして線を面に変えていくという作業になる。
こちらの記事に、私が考えるインプット学習とアウトプット学習についてまとめている。
本試験に向かってモチベーションを上げていこう
お金で時間を買うことも選択肢の一つにしよう!
プライベートや仕事などでなかなか学習時間が確保できない方もいる。
逆に学習時間は創り出せても思うように成績が伸びない方もいる。
人それぞれ壁があり、それを乗り越えていかなければならない。
私がおすすめする対策の一つとして、「お金で時間を買う」という作戦だ。
具体的には、通信教育や通い型の試験対策講座に申し込むやり方が挙げられる。
あくまで一例であるが、身銭を削ることで副産物も得られる。
それは、「支払った費用に見合うだけの成果を得なければもったいない」という心理が働く。
こういうツールや講義を利用することで、無意識に時間を創るという行動がとれる。
もう一つは自分にご褒美を与えるというやり方もあるよ!
もう一つ例を挙げるなら、「自分にご褒美を与える」という作戦だ。
具体的には、月単位で学習計画に沿って計画通りに学習が勧められたらおいしいものを食べに行く、本試験までやりきったら自分の好きなもの、欲しいものを購入するなどだ。
ご褒美は嬉しいものだ。
資格試験はただでさえ孤独な戦いである。
勉強仲間がいてもだ。
なぜなら合格に向かって勉強するのは自分自身だからだ。
当然ライフイベントやプライベート、誘惑などいろいろな阻害要因も登場する。
それらの阻害要因に打ち勝って本試験を受験し、合格していかなければならない。
これは誰にも助けてもらうことができない。
だから孤独な戦いなのだ。
孤独な戦いだからこそ、新たな自分を創出するために立ち上がったあなたが頑張ったなら、その分あなた自身であなたのことを褒めてあげるべきなのだ。
本試験では何が起こるかわからない
準備が思うように進まなくても本試験は絶対に受けよう!
孤独との闘いの中で一生懸命頑張ったあなたなら、そこまでの過程で満足いく状態にならなかったとしても本試験を受験しに行こう。
なぜなら、合否の判定を行うのは「情報処理技術者試験の採点官」だからだ。
まちがって欲しくないのは、あなたの主観(学習状況)で合否判定されるわけではない。
それ以外にも本試験を受験しに行くべき理由がある。
私がそう思う理由をいくつか挙げる。
- 意外と周りの受験者も同じような状況で試験会場に来ていることが多い
- 本試験で自分が得意な問題が出題されることも大いにある
- 難易度が高く、相対評価で結果が良い場合がある
- 本試験に慣れることで次の本試験の対策が見えてくる
- 本試験慣れできる
本試験は緊張する。
異様な緊張感の中で初めて見る問題に対して全力で解答していく。
この雰囲気に慣れることは意外と重要である。
更に言うと、他の受験生も同じ心理状態になる。
もし、その時の本試験問題が難しくても一定の合格者を出さなければならないと考えると、相対評価の勝負になる。
その時、あなたの答案が他よりも良い表現で解答していれば合格できる可能性も十分にある。
情報処理技術者試験の得点分布を見ても、60点近辺に集まる傾向が強い。
つまり、受験者の大半は同じようなレベルなのだ。
だから安心して試験会場に行けばいい。
仮に不合格でも、次の試験に向けてもう1回勉強する機会が得られたと考えればラッキーと思える。
色々考えて理由を付けて試験会場に行かず、本試験を放棄することが一番もったいない。
合格することも大事。
だが、それ以上に自分で努力して学習時間を作り、自分で勉強したことの方がよっぽど大事だ。
だから、これまでの学習成果を十分に発揮することに集中し、本試験は力試しの場と思って楽しむべきなのだ。
まとめ
今回は情報処理技術者試験の本試験までの過ごし方について書いた。
最後に簡単にまとめてみたいと思う。
- 大まかな学習計画を立案する
- インプット学習は早めに終わらせてアウトプット学習を多く行う
- 時にはお金で時間を買う
- たとえ自分の中ではだめだと思っても本試験は受験する
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