情報処理技術者試験の参考書選び失敗談

全般

ついついテキストを大量購入してしまう失敗をした経験はないだろうか。
過去問題集は複数冊購入しても良いが、テキストは1冊に留めておこう。
この理由について記載したいと思う。

若いころの失敗談

情報処理技術者試験の1区分である基本情報技術者試験を受験勉強期間中の失敗談である。
当時大学生だった私は、まだ勉強方法が確立されていなかった。
具体的には、テキストを1冊2~3巡読み終えて分かった気になり、新しいテキストを購入しては同じ読み方をしていた時期があった。
※テキストと問題集の違いはこちらを参照して欲しい。

「インプット学習」が中心となり、「アウトプット学習」は試験日1か月前ぐらいからようやくやりだす感じだった。
結果は当然ついてこなかった。
理由は、インプット学習の定着=テキストを読んだ時間と誤解していたからだ。

この時、テキストだけで3冊ぐらいは購入していたと思う。
しかも、テキストだけでなくポケットリファレンスなども購入していた気がする。

時間もお金も無駄にしていたということを後から気付かされた。

受験者の多い人気資格ほどこの罠にはまりやすい

情報処理技術者試験は、ITパスポートや基本情報技術者、応用情報技術者の試験区分に受験者が集まる。
つまり、市場も広く、多くのテキストや問題集が発刊されている。
そのため、テキストや問題集の種類が多く、受験者は多くのものに目を触れることができる。

最初は1冊のテキストからスタートするが、テキストが合わなかったり、多くのテキストを読むことが良いと誤解して複数冊購入してしまうケースがある。
私はまさにこの状態に陥った。

しかし冷静に考えると、問われる基礎知識は同じであり、表現に多少の違いはあれどほぼ同じになる。
似たような内容だけれども、たくさんのテキストを読んだことで物理的なページ数と時間がかさみ、勉強したような気分になるのだ。

これが非常に試験対策において危ないのだ。
「インプット学習」ではなく「アウトプット学習」のために時間とお金を使って欲しい。
「アウトプット学習」で分からなかった部分を「インプット学習」で補間すべきと考えている。
補完しようとする知識を身に付けるために自分に合ったテキストはどれかという観点が重要だ。

ITパスポート、基本情報技術者、応用情報技術者のおすすめテキスト

受験者の多い、ITパスポート、基本情報技術者、応用情報技術者の個人的におすすめするテキストを紹介しよう。
※過去問題集ではなくテキストであることに注意!
※合格後に書店に出向いて参考書を立ち読みした中で、自分が受験生だったころにこれがあれば本当に良かったと思った書籍を紹介する。

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インプレス社の教科書シリーズがおすすめ。
とにかく読みやすい。

個人的に読みやすく感じる理由は、以下3点。
 1)適度なスペースがあり、文字がびっしり埋まっている圧迫感がないこと
 2)図解が多く文字だけの羅列でなく補間情報がしっかりしていること
 3)ページ数の割に軽量で持ち運びやすく勉強場所を考慮しなくてすむこと
そして、低価格な割に付録が充実していること。 ※単語帳や電子テキストあり

通勤・通学中は電子テキストや単語帳で学習ができ、自宅や図書館、カフェなどではアウトプット学習に専念できるというメリットがあると感じている。

特に、応用情報技術者試験のテキストは、過去問16年分がついているのがすごく魅力的。
わくすたの瀬戸美月先生の書籍で、テキストと過去問の両方の解説がとても分かりやすい。
こちらの試験区分は正直これ1冊で十分である。

これらの試験を受験しようと考えている方がいれば、是非参考にしていただけると幸いである。

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