情報処理技術者試験に関連する資格試験を受験しよう!

情報処理技術者試験

情報処理技術者試験は13区分に分かれており、受験者のレベルに応じて区分を選択することになる。

選択した試験区分に応じて学習を進めていくことになるが、その際に関連する資格試験を受験すると効果的だ。

今回はその理由やメリット、関連資格の選び方などを紹介していきたいと思う。

関連する資格試験を受験する理由とメリット

Ys
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受験する区分に必要な基礎知識が習得でき、合格する癖を身に付けられるからおすすめだよ!

情報処理技術者試験は、レベルが低い区分ほど受験範囲が広い。

問われる内容はそこまで深くないものの、テクニカル系、マネジメント系、ストラテジ系の3領域から広く浅く問題が出題される。

例えば、基本情報技術者試験の試験範囲を見てみよう。

出典:情報処理技術者試験 シラバス Ver5.0

赤枠で囲われた部分が基本情報技術者試験の午前試験の範囲とレベルを表している。

見ていただくと分かる通り、広く浅く(といっても少し深く)問われる。

基本情報技術者試験は、学生や社会人1年目など比較的若い層の世代が受験する。

基礎知識が少ない状態からのスタートしなければならず、ゼロからイチに変える必要がある。

この時に、どうせ学習するなら関連する資格試験を受験しながら知識を身に付ける方法をお勧めする

私がそのように考える理由をまとめると以下の通りだ。

  • 当該区分の学習を通じて関連する資格試験にも合格できる
  • 少し高いハードル設定をいくつも設けることで客観的にも成長を感じれる
  • 資格試験の受験慣れができる
  • 合格する癖が身につく

基本情報技術者試験のハードルの高さを仮に「10」とするならば、受験までの間にこの高さより低いハードル(関連する資格試験)を設定するのだ。

たとえば、ディジタル技術検定という検定試験がある。

この検定試験は1級から4級まであるが、これに合格する目標を立てて勉強するという形だ。

ディジタル技術検定の概要はこちら。

上記の公式HPから検定の詳細情報を確認すると、基本情報技術者試験の試験範囲と重なっていることが分かると思う。

どうせ学習するのであれば、関連する資格試験に受験して合格することで少しずつ自信も身に付けながら進めた方が効率がいい

合格証書を受領すれば形としても残るし、モチベーションアップにもつながる

また、様々な資格試験を通じて失敗経験も生まれると思う。

だが、この失敗経験こそ重要なのだ。

本命の資格試験でこの失敗経験をしないためにはどうしたらよいかという対策ができるからだ。

このように、少しずつ階段を昇るにしても合格証書をもらいながら本命試験に臨むのと、本命試験1本で勝負をかけるのとでは違いが出てくる。

つまり、関連する資格試験を受験し合格・不合格の経験を踏むことで、試験勉強だけでは身につかない「様々な経験と対策」が生まれるのだ

レベルが低い区分ほど関連する資格試験を受験すべき

Ys
Ys

レベルが低い区分ほど広く浅く問われるため、効率よく様々なものを手に入れよう!

情報処理技術者試験は、難易度の階層構造になっている。

具体的には以下のような感じだ。

出典:情報処理技術者試験 シラバス Ver5.0

先ほどの例で基本情報技術者試験を受験しようと考えていたとする。

上図をみてもらうとわかる通り、レベル2相当の試験区分だ。

受験決意のタイミングでITパスポート試験に合格していない場合は、まずはこちらを受験しよう。

理由は前述のとおり、レベル1相当のITパスポートに必要となる基礎知識を習得したかどうかをこの試験で評価するためだ。

前述の「関連する資格試験」を受験するという観点は、実は2つの側面がある。

  • 情報処理技術者試験の下位レベルの試験区分を受験して基礎知識と合格証書を得る
  • 別の関連する資格試験を受験して基礎知識と合格証書を得る。

もう一つの例を挙げてみたいと思う。

ITサービスマネージャ試験を受験しようと考えた場合だ。

情報処理技術者試験の下位試験としては、応用情報技術者試験、基本情報技術者試験、ITパスポート試験の3つが該当する。

これらの試験に合格していない場合は、まずこれらを取得してから受験すべきだ。

もう一つは、ITサービスマネージャ試験の範囲に特化した関連資格試験を受験する。

ITIL4 Fundationを受験してITIL全般の基礎知識を習得するという方法がある。

このように、情報処理技術者試験の活用とベンダー資格や検定試験などの関連する資格試験を受験する方法の2種類をうまく組み合わせて対策することをお勧めする

デメリットとしては、受験するために出費はかさむ。

しかし、自己投資をすることでしか得られないものも多々ある。

そして、自己投資したものは将来高い確率で自分のもとに帰ってくる。

自己投資による準備のおかげで仕事が成功して収入が増えたり、信頼を得られたりなど様々な形で帰ってくる。

今この瞬間のお財布事情も当然ある。

しかし、関連する資格試験の受験料が可能な範囲の出費で済むのであれば、是非将来を見据えた投資と考えて受験してみよう。

以下に、情報処理技術者試験区分別に関連する資格試験をいくつか挙げてみたので参考にして欲しい。

試験区分レベル試験方法関連する資格試験(例)
ITパスポート試験レベル1CBTディジタル技術検定(4級、3級)
ビジネス実務法務検定
基本情報技術者試験レベル2CBTITパスポート試験
情報セキュリティマネジメント試験
ディジタル技術検定(2級、1級:情報部門)
ビジネス実務法務検定
QC検定
日商簿記検定
(3級)
インターネット検定 ドットコムマスタ
情報セキュリティマネジメント試験レベル2CBTITパスポート試験
基本情報技術者試験
インターネット検定 ドットコムマスタ
応用情報技術者試験レベル3ペーパー基本情報技術者試験
JSTQB認定テスト技術者資格
データベーススペシャリスト試験レベル4ペーパー基本情報技術者試験
応用情報技術者試験
ネットワークスペシャリスト試験レベル4ペーパー基本情報技術者試験
応用情報技術者試験
CCNA
エンベデッドシステムスペシャリスト試験レベル4ペーパー基本情報技術者試験
応用情報技術者試験

ETEC(組込み技術者試験)
OCRES(OMG認定組込み技術者資格試験)
JSTQB認定テスト技術者資格
情報処理安全確保支援士試験レベル4ペーパー基本情報技術者試験
応用情報技術者試験
個人情報保護士

情報セキュリティ管理士
システムアーキテクト試験レベル4ペーパー応用情報技術者試験
JSTQB認定テスト技術者資格
QC検定
ITサービスマネージャ試験レベル4ペーパー応用情報技術者試験
ITIL4 Fundation
QC検定
統計検定
プロジェクトマネージャ試験レベル4ペーパー応用情報技術者試験
PMP
Agile Scrum Fundation
JSTQB認定テスト技術者資格
QC検定

統計検定
システム監査技術者試験レベル4ペーパー応用情報技術者試験
CISA(公認情報システム監査人)
ITストラテジスト試験レベル4ペーパー応用情報技術者試験
中小企業診断士
日商簿記検定(2級以上)
試験区分別関連資格一覧(例)

関連資格を受験することで出費は発生する。

しかし、同じ学習時間でも情報処理技術者試験の合格までのプロセスの中で、他の資格試験に合格することもできるという意味では非常に効率がいい

どれだけ勉強したと言い続けても、関連する資格試験を受験しないやり方で不合格になった場合、第3者にはなにも伝わらない。

しかし、関連する資格試験に受験して合格していれば、第3者にそれを証明することができる。

つまり、客観的な説得力の度合いが異なってくる

相乗効果を得るという意味でも、関連資格を受験しながら情報処理技術者試験の合格を目指した方がメリットが非常に大きいと思っている。

関連する資格試験があるものの受験しずらい試験区分もある

Ys
Ys

情報処理技術者試験の区分によっては関連する資格試験が少ないものがあるぞ!

情報処理技術者試験の高度区分になるにつれて、その分野の専門的知識と経験が問われる。

専門的知識を吸収するために関連する資格試験を受験することが効率が良いと伝え続けてきた。

ただ、関連する資格試験が見つかっても受験しにくい試験区分も存在する。

例えば、システム監査技術者試験。

システム監査に関する関連資格の1つに、CISA(公認情報システム監査人)が存在する。

この試験は受験料と維持費用が発生する。

ちなみに、受験料は2022年12月時点で最大760USDとなっている。

為替レート\135で計算しても、\100,000以上の出費が必要となるのだ。

仕事で必要なものは、極力会社の支援制度を利用することで上手に関連資格を手にしよう

まとめ

今回は、情報処理技術者試験を受験する過程で関連する資格試験の勉強を実施することをお勧めした。

最後にまとめたいと思う。

  • 情報処理技術者試験の学習を通じて関連資格にも合格できる
  • 情報処理技術者試験の本試験まえに成功体験・失敗体験の経験ができる
  • 合格癖を身に付けられる
  • 情報処理技術者試験に不合格になったとしても関連資格の「合格」が残る

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