令和元年度 秋期に合格したITストラテジスト試験。
私はこのような骨子で論文を書き、A評価を得ることができた。
必要とされる方の参考になればと思い、公開することにした。
なお、この記事は私の旧ブログ「積み重ねを続けて、いつか大きな夢(資格)をつかもう!!」をリメイクしたものである。
令和元年度 秋期 ITストラテジスト試験 午後Ⅱ試験 問1
問1はどのような問題だったのじゃ?
このような問題でした。
この問題に対して、私は「中小企業A社の営業支援システム化構想」というテーマで論述した。
旧ブログでは、下記の骨子を試験当日に書き起こしたので精度はかなり高いものとなる。
骨子であるため具体的な論述内容は控えているが、2,800字程度で書き上げた。
参考にしていただければ幸いである。
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地場の特産品と営業力をコアコンピタンスとするA社は、年商〇億円。
中期経営計画で3年後までに■億円の売上アップを達成するように経営者より通達される。
A社は、現状でもやっとの思いで目標を達成している状況。
このような状況の中で、限りある予算と人材を活用しながら中期経営計画の目標を達成するために、昔ながらの営業スタイル(営業プロセス)の改善が急務であることを事業課題として挙げる。
また、A社の業界についても市場規模と成長率について触れ、継続して成長可能であることを述べる。
現状の業務プロセスの課題を洗い出し結果、営業プロセスの伝票入力業務に課題があると分析。
この課題解決として活用するディジタル技術はRPA。
RPAによる自動化で営業業務の効率化が図れれば、より多くの商談ができることを述べる。
RPAを活用した業務改善の成功事例の先行調査や、RPAの機能や性能、信頼性などの面での実証実験が必要と判断。
先行調査の結果、多数の事例が見つかる。
RPAの導入は有効であることを確認した上で、実績の豊富なSIerと協業して実証実験に進むことを述べる。
実証実験の結果、問題となっている伝票入力業務を〇時間短縮することができたことを述べる。
加えて、営業が顧客訪問の際にタブレット端末を活用することで、自社に戻らなくてもタイムリーに商品情報や在庫情報の確認が取れるように工夫する。
必要に応じて在庫引き当て業務もこのタブレットを活用して効率化を図る。
これらをKGIとKPIを決めて管理することも併せて述べた。
最後の経営者への説明は、上記のRPAとタブレット端末を組み合わせた営業支援システムを活用することで〇年後に中期経営計画で掲げた売り上げ目標が達成できることを報告。
導入コストとランニングコストを含めた上での投資対効果が期待できることを論述。
経営者からの指摘事項は、今後の人口問題。
ベテラン営業員のノウハウを共有するために、営業支援システムの第2ステップとしてAIを活用した情報共有基盤構築で解決することを述べた。
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ITストラテジスト試験の論文対策
三好先生の「午後Ⅱ論述」本と広田先生の「うかる!ITストラテジスト」本が非常におすすめ。
ITストラテジスト試験を受験される方は、すでにいくつかの論述試験に合格されている方が多いと思う。
しかし、改めて論文対策の基礎を使えるレベルに戻さないと、思わぬところで減点されてしまう。
論文対策のポイントは以下の通り。
- 2時間で2,800字前後の論述が出来るようになる
- 論文の作成方法を身に付ける
- 設問ア、設問イ、設問ウで問われていることを把握できるようになる
- 一貫性のある状況設定とそれに対する具体的な課題や対応策の記載方法
- 論理の飛躍を防げるようになる
- 定量値を挿入するための情報収集方法を身に付ける
この部分を理解するためには、「午後Ⅱ論述」本が非常に有益である。
次に「うかる!ITストラテジスト」本で、この試験区分で必要となる専門知識を学習しよう。
28回分の過去問と解説が掲載されているが、全ての問題を演習することはしない方がいい。
それよりかは、解けそうな問題を選択してA評価が得られるレベルまで何度も手書きで訓練する。
そこまで達したら次に解けそうな問題を選択する。
6か月間ぐらいで2~3問程度しか演習できないペースにはなるが、何度も改善しながら手書きで論述し続けることで、問題文が深く読めるようになり、具体的に論述できるようになる。
さらに2時間という制限時間の中で、ITストラテジスト試験で出題される問題文の読み間違えを低減しながら、2,800字前後のボリュームを論理立てながら具体的に一貫性のある論述ができるようになるのだ。
最後に、解かなかった問題はそのままにせず、問題文の読み間違えを防ぐために読み込もう。
これから受験しようと考えているが参考書選びで迷っているようであれば、是非こちらをお勧めする。
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