12/21(木)に令和5年度 秋期 情報処理技術者試験 高度区分の合格発表が行われた。
結果は「合格」だった。
3度目の挑戦でリベンジを果たすことができた。
今回はエンベデッドシステムスペシャリスト試験合格までの道のりを振り返ってみたいと思う。
結果:合格
12/21(木) 12:10に受験者マイページにログインすると、いつもと異なるメッセージが表示されている。
受験結果一覧のメニューを選択すると、、、
合格!!!!!!!!!!!!!!!
おっしゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁーーーーーーーーーーーーーーー!
嬉しすぎて思わず叫んでしまった。
情報処理技術者試験の中で最も苦手な区分だったエンベデッドシステムスペシャリスト試験。
3度目の挑戦でリベンジを果たすことができた。
合格おめでとう!諦めずに続けてよかったのぉ~
はい。合格できると信じて頑張り続けたことが結果につながりました!
なお、IPAのHPに今回の受験者数と合格者数が公表されている。
エンベデッドシステムスペシャリスト試験は以下のとおり。
応募者数:2,547 受験者数:1,841 合格者数:305 合格率:16.6% 合格者平均年齢:37.1歳
振り返り:最後まで諦めないことに尽きる
改めて振り返ってみて、一番大切だと思うことはなんじゃの~?
最後まで諦めないことに尽きると思います!
最後まで諦めない。
この言葉に尽きる。
もう少しかみ砕くと、いくつかの局面でこの言葉が重要であると考える。
1)不合格になったとき
もっとも諦めたくなるのが、一生懸命努力して積み重ねた結果、不合格になった時である。
情報処理技術者試験を受験し続けている私も不合格の方が圧倒的に多い。
そのたびに、思うことがある。
- あれだけ頑張ったのになぜ不合格なんだ、、、
- 今回は自信があったのに、これで不合格ならもう受かる気がしない、、、
- また来年度受験するのしんどいな、、、
一生懸命頑張った受験者であればあるほど、不合格時の落胆は大きいと思う。
この気持ちは本当によくわかる。
でも、ここで諦めるか諦めないかが重要なのだ。
不合格には不合格の理由がある。
その原因を分析しないと、結局分かったつもりで終わるし、何も残らない。
なぜなら、「○○試験一生懸命勉強しました。けど不合格だったので受験は諦めました。」だと、客観的に努力したことを証明できないのだ。
国家試験であればどれだけ難しいかはわかる人にはわかる。
不合格は決して恥ずかしくない。
合格するまで何度でも挑戦することで自分自身がスキルアップし、合格証書という証明書とそのスキルを活かして仕事を行うことで客観的に努力したことが相手に伝わると考える。
2)本試験で心が折れそうになった時
令和5年度からエンベデッドシステムスペシャリスト試験は、試験方法が2点変更となった。
- 午後Ⅰ試験の記述式問題を90分で1問解く(令和4年度までは90分で2問解くだった)
- 午後Ⅱ試験が論述式に変更(令和4年度までは事例解析)
エンベデッドシステムスペシャリスト試験に限らず、高度区分の合否は午後試験にかかっている。
午後Ⅰ試験は90分で2問の中から1問選択して解くように変更されたが、その分問題文と設問は1.5倍ぐらいの分量に膨れ上がった。
また、午後Ⅱ試験は120分で3問の中から1問選択して論述するように変更された。
どちらも大きな変更点であり、学習方法がなかなか定まらなかった。
そんな中、本試験では初見の問題が登場する。
問題文の理解、設問の意図、出題者の意図に沿った解答、客観的に伝わる第三者目線での文章作成など、とにかく時間が足りない。
それに独特の緊張感もあるため、少し躓くだけで精神的にも焦る。
そんな極限状態の中、これダメかもと何度も思うことがある。
ただ、忘れてはいけないことがある。
それは、受験者の大半が同じ精神状態で考えていることも似ているということだ。
諦めたくなる気持ちは分かるが、そういうネガティブな気持ちを抑えて、1点でも多く得点できるように努力することが重要なのだ。
どの参考書でも掲載される得点分布を見てみよう。
どの試験区分もギリギリ合格またはギリギリ不合格が非常に多いのだ。
私も今回の試験、午後Ⅰ試験は62点だった。
最後まで諦めずに、解ける問題から解くことで得点を積み重ねる戦略が功を奏したのだと思う。
だから、試験が簡単に感じて時間が余った時、難しくて諦めたくなった時など、どのような場合でも終了の合図が鳴るまで問題文に向き合い、自分がこれまで積み重ねてきたものを引っ張り出し、少しでも解答精度を高めることが重要だと考える。
エンベデッドシステムスペシャリスト試験合格に役立つ参考書
これから受験する人に向けての参考書は何が良いかのぉ~
こちらの4冊で合格することができました!
エンベデッドシステムスペシャリスト試験は、とにかく参考書が少ない。
それでも前に進まなくてはいけない。
私がいろいろと試して非常に有用だった参考書を紹介する。
私のように組込みシステムに携わっていない方は、まず組込みエンジニアの基礎を学ぶ必要がある。
その導入書として役に立つのがこの書籍である。
内容はエンベデッドシステムスペシャリスト試験の参考書に登場する内容が多く、また組込みシステムの実装面でも図解で分かりやすく示されており、とても分かりやすい参考書である。
エンベデッドシステムスペシャリスト試験に限らず、情報処理技術者試験の定番書。
この年度の書籍からは論文対策も含まれており、エンベデッドシステムスペシャリスト試験に必要となる基礎知識、論文対策で必要となる情報、過去問題および解説など情報が満載である。
ただ、午後Ⅰ試験対策で使用できる過去問題は紙面の都合上2年分程度しか掲載されていない。
また、午後Ⅱ試験対策の論文もかなり弱い。
これだけの分量では不足感が否めないため、これらの問題点を補填するのが次の書籍たちである。
この書籍は少し前の午後Ⅰ試験および午後Ⅱ試験の過去問題が豊富に掲載されている。
解説は非常に丁寧に書かれているが、少し小難しく書いてある部分もあり、少し理解に時間を要する。
翔泳社の参考書とこの問題集を組み合わせて学習するのが非常に効率的だ。
論文対策と言えば、みよちゃん本一択である。
論述試験全般に共通する情報、テクニックはもちろんのこと、試験区分ごとに不合格論文と合格論文が掲載されており、どのようなことを表現すれば合格論文になるのかもわかりやすく解説してくれている。
エンベデッドシステムスペシャリスト試験だけでなく、他の5区分の論述試験にも使えるため、非常にコスパの良い参考書である。
来年度以降の情報処理技術者試験
来年度はどうするんじゃ?
もちろん受験し続けますよ!
情報処理技術者試験完全制覇まで残り1区分となった。
最後の区分はネットワークスペシャリスト試験。
令和6年度 春期試験はネットワークスペシャリスト試験を受験する。
これは確定だ。
ただ、現行試験の秋期試験に関しては、今回のエンベデッドシステムスペシャリスト試験に合格したことで全て取得した。
そこで、旧試験には合格しているが現行試験ではまだ合格していない以下の資格を目指そうと思う。
- 基本情報技術者試験
(20年以上前にCASLⅡで合格) - 応用情報技術者試験
(ソフトウェア開発技術者に合格) - 情報処理安全確保支援士
(情報セキュリティアドミニストレータ、情報セキュリティスペシャリストに合格)
情報処理技術者試験を受験し続けることで、私自身成長してきた。
だから、これからも受験は継続しようと思っている。
そして、少しでも参考になる情報を皆さまに発信できたらと思っている。
まとめ
今回はエンベデッドシステムスペシャリスト試験の合格体験記をまとめてみた。
最後に今回の内容をまとめてみたいと思う。
- 3度目の挑戦かつ新試験方式で合格することができた
- 不合格時、本試験受験時ともに最後まで諦めないことが最重要
- 合格に役立つ参考書は4冊ある
- 来年度以降も情報処理技術者試験を受験し続ける
- 旧試験区分で合格した試験区分を現行試験で再受験する
コメント
おめでとうございます。
ひそかに解説などを参考に勉強させていただきました。
自分は4回目でようやく合格できました。(午前I免除、午前Ⅱ68、午後I71、午前ⅡA)
(午後Ⅱの直接的な実務経験はありませんでしたが笑)
ありがとうございました!
三千年仙人様、コメントありがとうございます。
そして、合格おめでとうございます!
私のブログが参考になったとの感想もいただき、非常にありがたいです。
これからも少しでも役に立つ情報を発信できるように頑張ります。
こちらこそありがとうございました!