令和4年度 エンベデッドシステムスペシャリスト試験不合格体験記

エンベデッドシステムスペシャリスト

12/22(木)に令和4年度 秋期 情報処理技術者試験の合格発表があった。

私はエンベデッドシステムスペシャリスト試験を受験したが、「不合格」だった

今回は不合格体験記としてまとめてみたいと思う。

令和4年度の結果も不合格だった

Ys
Ys

残念ながら午後Ⅰ試験で不合格だった

令和4年度 秋期 エンベデッドシステムスペシャリスト試験 結果

令和3年度と同様に、午後Ⅰ試験で合格基準点を満たすことができずに「不合格」となった。

私は午後Ⅰ試験の問1、問2を選択した。

問1のパワーアシストシステムはだいたい解けたが、問2の競泳計時システムに苦しんだ。

多分この問2がかなり厳しい点数となり、上記の結果になったものと推測する。

今回の結果を受けて自己分析してみた。

  • 問題文が読めていない
  • 組込みシステムに必要な基礎知識の理解が不十分
  • 基礎知識があっても応用することができない
  • 組込みシステムの課題解決の疑似体験がまだまだ不足している

このような部分が敗因の原因だと思う。

特に時間的に余裕がない午後Ⅰ試験では、瞬間的に問題文を読んでやろうとしているシステムのイメージがつくかつかないかが大きく左右する。

問1のパワーアシストスーツについては、システムアーキテクトなどでも類似問題が出題された記憶もあり、イメージしやすかった。

一方で問2は水泳にあまり興味がないため、世界水泳などをちらっと見るぐらいしかなく、まず計時システムのイメージがつかなかった。

情報処理技術者試験の高度区分の午後Ⅰ試験は、4問または3問から2問選択して解答する。

この問題選択に5分程度必要と考えると、実質85分程度で2問解かなければならない。

そして、1問あたり40分程度の時間で問題文と設問を読みながら解答するというプロセスが必要となる。

だから、問題文のイメージがついて、読み違えせずに設問に解答できるかどうかにかかっている

私の場合は、問2でこの「問題文のイメージ」の部分に課題が発生して、まともな解答にならなかったのだろうと分析する。

師匠
師匠

おぬしの場合はサッカーの方が良かったのにのぉ~

Ys
Ys

サッカーの審判員やゴール判定の技術ならよかったです

そうなんだよな~

サッカーにも審判は主審、副審、第4の審判員、VARと様々なテクノロジーを使用してコミュニケーションを図るのに、素晴らしい組込みシステムが利用されている。

W杯イヤーでもあっただけに、個人的にはサッカー関連にして欲しかったものだ。

このように、情報処理技術者試験は問題によって得意・不得意が表れてしまうものなのだ。

エンベデッドシステムスペシャリスト試験の統計情報

令和4年度のエンベデッドシステムスペシャリスト試験の統計情報も発表された。

 応募者数:3,136名

 受験者数:2,415名

 合格者数: 476名

 合格率 : 19.7%

合格率だけ見るとほぼ20%程度となっており、例年と比べてもかなり高いと思う。

しかし、合格者数を見ると全国で476名しかいないのだ。

やはり難関試験には変わりがないということだろう。

他の試験区分も併せて、サマリが公表されているのでこちらも参照して欲しい。

不合格でも下を向かなくていい!

今回の試験も不合格となった。

だが、本気で合格したいという気持ちをもって、6か月程度真剣に学習してきた実績は残る。

この実績によって以下のようなものを得られた。

  • 過去問題・本試験を通じて疑似体験を重ねることができた
  • このブログで自己解説投稿できるくらいに理解が深まった
  • 午前Ⅰ試験を通過したことで今後2年間は午前Ⅰ試験免除権を得られた
  • 最後まで諦めずに本試験まで受験してしっかりと結果が得られた

本試験は緊張感のある中で、待ったなしで行われる。

その経験が積めたことが非常に有意義であるし、また次につながると思う。

この臨場感だけは、自己学習の中では得られない。

このような中で問題を解いた結果、午後Ⅰ試験が46点だった。

逆に考えると、このような緊張感の中であとたった14点取れるようになれば通過できるということだ。

こう考えると、この14点を取るために何が必要かを考えて改善していけばよい。

例えば、今回の競泳計時システムのようにイメージしにくい問題の出題確率を低減するにはどうすればよいかということを考える。

そうすると、世の中に出回っている組込みシステムの事例を多く目にすること、仕組みを意識することなどが挙げられる。

エンベデッドシステムスペシャリスト試験の最大の特徴は、身近にある良く目にするものが題材になるということだ。

この特徴を忘れずに意識を少し変えれば、日々の生活が試験勉強につながっていくのだ。

この気付きにこれまでの勉強法を加えることで、さらにスキルアップが図れると思う。

ちなみに、インプット用として使用する参考書としては、牧先生・松原先生の書籍が非常におすすめである。

こちらの参考書には基礎知識から応用力まで身に付けることが可能である。

この書籍に加えて、午後試験に特化したこちらの書籍も非常に良い。

特に過去問題が多く掲載されていおり、上記の書籍に掲載されている過去問題だけでは少し少ないと感じる方は是非お勧めである。

こういう気付きも今回の試験を受けて「不合格」になったからこそ改善できたと思っている。

次回(令和5年度 秋期試験)に向けて

令和5年度の情報処理技術者試験のスケジュールがすでに公表されている。

エンベデッドシステムスペシャリスト試験も2023年10月に実施される予定だ。

ただし、合格発表日の1日前にとんでもないリリースがあった。

要点としては以下の通り。

  • 午前試験の出題範囲に企画・要件定義、ビジネス視点に関する知識が追加される
  • 午後Ⅰ試験の問題数が2問に減り、うち1問を解答するように変更される
  • 午後Ⅱ試験が論述式に変更となる

従来は、ITストラテジストおよびシステムアーキテクトの午後Ⅰ試験、午後Ⅱ試験は、必ず1問は組込みシステムに関する問題だった。

しかし、来年度からは上記2区分から組込みシステムに関する問題は全てエンベデッドシステムスペシャリスト試験に集約されるのだ

午後Ⅰ試験は90分で1問解くという内容に変わったということは、従来の午後Ⅰ試験よりも問題文も設問数も増えることが予想される。

午後Ⅱ試験は論述式となるため、より上流工程の要素が強くなってくると思われる。

従来は設計・開発工程を中心に学習すればよかった。

しかし今後は、企画・要件定義フェーズから設計・開発工程までをカバーしなければならない

私からすると大変ではあるものの少し合格しやすくなったような気もしている。

まとめ

今回は結果は「不合格」という形になったが、あと4か月もすればネットワークスペシャリスト試験がまっている。

いつまでも下を向いてはいられない。

また、前を向いて一歩ずつ進んでいこうと思う。

エンベデッドシステムスペシャリスト試験については、来年度また受験する予定だ。

しかし、この試験の出題形式が大幅に変更される。

準備の仕方も含めて、じっくりと考えながら進めてみたいと思う。

最後に、今回の試験に合格された方、本当におめでとうございます!

また、今回の試験に残念ながら不合格となってしまった方、次があります!

一緒に頑張りましょう!

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