ソフトウェア開発手法の1つであるアジャイル開発。
アジャイル開発の方法論の主流として「スクラム」と「XP(エクストリームプログラミング)」がある。
この方法論の1つである「スクラム」に関するエントリ資格に合格したので、その体験記をまとめたいと思う。
Agile Scrum Fundationとは
そもそもどんな資格なのじゃ?
アジャイル開発のスクラムに関する基礎知識を評価する資格です!
Agile Scrum Fundationの試験概要は以下の通り。
- 受験資格・・・特になし
- 受験料 ・・・\18,900
- 試験時間・・・60分
- 出題数 ・・・40問
- 解答形式・・・多肢選択式
- 合格基準・・・出題数の65%以上の正解を得る
- 持ち込み・・・不可
合格基準が出題数の65%以上の正解を得ればよいので、26問以上正解すれば合格である。
しっかりと勉強すれば高い確率で合格できる試験である。
次に出題範囲をまとめてみるよ!
- アジャイル思考法
- スクラム実践
- スクラムの計画と見積
- スクラムプロジェクトのモニタリング
- 上位スクラム コンセプト
詳細は、公式HPを参照して欲しい。
そもそもアジャイル開発のスクラムとは
スクラムの特徴はこちら!
反復開発をしながら定期的に動作するソフトウェアをリリースしていき、徐々に機能追加していく。
また、ウォータフォール開発と異なり、日々変化するビジネスの変化に対応できるように変更を受け付ける。
反復開発の期間は一定に保つ必要がある。
そして、その期間で決めたゴールに向かって決められたメンバで開発を進めていく。
この期間を何回も繰り返してソフトウェアの機能追加を行っていくのだ。
スクラムで登場するメンバは大きく3つの役割に分かれる。
プロダクトオーナが市場価値に応じたリリースしたい機能ごとの優先順位をつけ、その優先順位に従ってリリース日などを決定する。
開発者は、プロダクトオーナが決めた機能について、自分たちの責任の中で期日までに高品質のソフトウェアを作り上げていく。
スクラムマスタは、ロダクトオーナと開発者の支援を行う。
文字で書くと難しいから少し図解するよ!
上記は、IPAが発行しているアジャイル開発の進め方の資料の抜粋だ。
スクラムマスターがプロダクトオーナーと開発チームを支援しながら、決められた期間(上記でいうスプリント)で開発を進めていく。
上図には時計のアイコンがあるが、開発期間だけにとどまらず、タイムボックスという時間をとても大事にする考え方が存在する。
何をやるにも時間も意識させ、ミーティングは15分までとか計画立案やレビューはスプリント期間の5%程度までなどといった感じだ。
開発者は、3ムダラリ(ムダ・ムラ・ムリ)を徹底的に排除し、開発に専念する最高の環境作りも行う。
このような環境下でスプリントをどんどん繰り返していくのだ。
なお、上図の資料は以下からダウンロードすることができるので、是非読んでみて欲しい。
Agile Scrum Fundationに合格するための勉強法
この資格は参考書がないのが難点、、、
Agile Scrum Fundationに合格するためには、書籍や文献を中心とした学習になる。
私が使用した書籍や文献を紹介する。
この2冊を読み込めば、だいたい試験範囲は網羅できる。
当然試験に合格するためという目的もあるが、アジャイル開発およびスクラムについての理解が本当に深まる。
特に、アジャイル開発やスクラムの考え方は、ソフトウェア開発だけにとどまらずにいろいろなものに応用できる。
具体的には、アジャイル開発やスクラムの実践例やその際に発生した課題、その克服方法など盛りだくさんだ。
非常に有益な書籍であるので是非お勧めである。
そして、インプット学習を終えたら、アウトプット学習である。
ただ、こちらも問題集など購入できる書籍が存在しない。
そこで役立つのが、公式サイトの模擬試験集である。
上記サイトの下の方に「ダウンロード」というタブがある。
こちらをクリックすると以下のような画面が表示されるので、「模擬試験」をダウンロードしよう。
結果:合格
試験は30分程度で終わり、合格することができました!
先ほど紹介した書籍を読み、模擬試験を1~2回解けば、さくっと終わると思う。
私も30分程度で試験が終わり、結果は「合格」であった。
まとめ
Agile Scrum Fundationに合格できた。
この学習を通じて、アジャイル開発やスクラムの知識が増えただけでなく、実際に活用した事例をベースにどのような課題が発生するのかも学ぶことができた。
資格試験に合格するという目的の達成だけであれば、上記の書籍と模擬試験の活用だけで十分に合格できる。
それにプラスαで学ぶことができ、いくつかの要素は即実務で使えるものもある。
是非お勧めの資格試験なので、受験を検討してみてはいかがだろうか。
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