E資格を受験する予定であり、昨年G検定を取得した。
しかし、数学・統計学分野には苦手意識を持っており、まだまだE資格に合格できるレベルにない。
データサイエンティストに必要となる知識を体系的に学べる基礎的な資格がないかを探していたところ、データサイエンティスト検定(以下、DS検定)を見つけた。
これは受験するしかないと思い、受験を決意。
今日は、DS検定に関する試験概要や問われる内容などをまとめていきたいと思う。
DS検定の概要
DS検定とはどのような試験なのかのぉ~
データサイエンティストに必要となる基礎知識が問われる試験です!
DS検定は、一般社団法人データサイエンティスト協会が主催する検定試験である。
データサイエンティスト協会は、この検定を以下のように定義している。
データサイエンティストに必要なデータサイエンス力・データエンジニアリング力・ビジネス力について、見習いレベル(★)の実務能力や知識の証明に加え、数理・データサイエンス・AI教育のリテラシーレベルの実力を有していることを証明することができます。
DS検定は、以下のようにスキルレベル表が定義されており、★~★★★★の4つのレベルが存在する。
4つのレベルが存在しているが、現在実施されているのは★の見習いレベルの試験のみである。
DS検定の概要は以下のとおりである。
試験方法:CBT方式
試験時間:100分
試験問題:100問
合格基準:非公開
試験方法がCBT方式のため、都合の良いタイミングで受験することができる。
ただし、受験する期間が決められており、その間のどこかで受験する必要がある。
この記事を執筆している時点では、以下のような感じである。
また、試験時間100分の中で100問の問題に解答しなければならない。
つまり、1分に1問解答しなければならないということだ。
このあたりはG検定とそっくりである。
DS検定の出題範囲
DS検定の概要は分かったが、具体的な出題範囲はどういったところなのかのぉ~
ビジネス力・データサイエンス力・データエンジニア力の3領域が問われます!
データサイエンティストに必要となるスキルには、以下の3つの領域が必要と言われている。
この3つの領域から具体的に以下のような内容が検定試験で問われる。
G検定と被る部分もあるが、DS検定はデータサイエンス力やビジネス力に力を入れているようであり、実際の試験でも計算問題や事例問題が多く出題されるとのことである。
前述のとおり、上記の出題範囲から100問出題され、それを100分で解答する必要がある。
基礎的な問題は瞬発的に解答し、計算問題や事例問題など時間を要する問題のために少しでも時間を確保するような作戦で対応しなければならないと考える。
DS検定を取得するメリット
DS検定を取得するメリットはなんじゃのぉ~
データサイエンティストの基礎知識を有することを証明できます!
データサイエンティスト領域は、大学などの教育機関でデータサイエンティストに関する学部や学科を卒業しない限り、第三者にデータサイエンティストの知識を有する証明が難しいと感じている。
そのような状況の中で、DS検定を取得することでデータサイエンティストの見習いレベルとして、一定の基礎知識を有したことの証明ができる点がメリットである。
だが、それだけではないのだ。
経済産業省、独立行政法人情報処理推進機構(IPA)、一般社団法人ディープラーニング協会、一般社団法人データサイエンティスト協会で構成されるデジタルリテラシー協議会が、デジタルリテラシーの基本スキルを証明する認定を行っているのだ。
その名は「Di-Lite」。
この認定は、「IT・ソフトウェア領域」、「数理・データサイエンス領域」、「AI・ディープラーニング」の3領域の基礎知識習得状況に応じて、DX推進パスポートという資格を認定している。
対応付けは以下のとおり。
IT・ソフトウェア領域 … ITパスポート試験(IPA)
数理・データサイエンス領域 … データサイエンティスト検定
AI・ディープラーニング領域 … G検定
つまり、他の資格試験合格と掛け合わせて、新たな資格認定が得られるということなのである。
Di-Liteの詳細はこちらを参照して欲しい。
DS検定の学習方法
検定概要や出題範囲は分かったが、どうやって対策するのかのぉ~
インプット学習とアウトプット学習を掛け合わせたハイブリッド学習で対策します!
私の場合、ITパスポートやG検定に合格しており、直近では基本情報技術者試験にも合格している。
この検定試験に情報処理技術者試験の高度区分で出題されるような内容は登場しないが、ITに関する基礎知識は一定量蓄積されていると思っている。
そこで、不得意である数学・統計学分野と上記の合格済み資格にはあまり登場してこないデータサイエンス力を中心に学習を進めようと考えている。
具体的には、以下の参考書を利用してインプット学習を行い、演習問題でアウトプット学習を進める。
この参考書を選定した理由は、2つある。
まずは、内容が非常にわかりやすいという点である。
特に数学・統計学分野やデータサイエンス分野の解説は、文字だけではどうしてもわかりにくい性質を持つが、図解や図表、グラフなど多数用いられていることが好印象だった。
分厚い本であるが、1ページ当たりの記載量はそこまで多くなく、読者に配慮した構成になっている。
もう一つが、演習問題の多さと解説の充実さである。
DS検定は、2021年9月に始まった新しい検定試験であり、参考書も少ない状況である。
そんな中、この書籍の著者はG検定の参考書も執筆している生成AI、データサイエンティストに特化した方が執筆している。
そのため、精度の高い問題が200問以上掲載されており、試験対策が非常に行いやすいと感じた。
まとめ
今回はDS検定の概要、受験動機、学習方法についてまとめてみた。
最後に本日のまとめを行いたいと思う。
- DS検定はデータサイエンティストに必要となる基礎知識を認定する
- DS検定はCBT形式のためいつでも受験可能(ただし受験期間あり)
- DS検定に合格するとデータサイエンティストの見習いとして第三者に評価される
- DS検定、ITパスポート試験、G検定の取得状況に応じて、別途資格認定が与えられる
- 学習方法はハイブリッド学習
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