令和6年度 秋期 情報処理技術者試験および情報処理安全確保支援士試験の合格発表が行われた。
合格された方はおめでとうございます!
私の結果は、残念ながらの不合格。
不合格だった方は、次回合格できるように一緒に頑張っていきましょう!!
ということで、今回の私の敗因分析をしながら、次回に向けての対策を検討してみたいと思う。
結果:不合格
10月に受験した試験の結果はどうじゃったのかのぉ~
少し自信があったのですが、残念ながら不合格でした
12/26(木) 正午に、令和6年度 秋期 情報処理技術者試験および情報処理安全確保支援士試験の合格発表が行われた。
結果は不合格であった。
手ごたえがあっただけに、非常に悔しい結果となった。
今回の試験結果の考察
敗因分析の前に、今回の試験結果をまとめてみたいと思う
まずは、今回の試験の合格者数を見てみよう。
合格率を見ると15.1%であり、ここ数年の情報処理安全確保支援士試験の合格率と比較すると5%程度も低い。
直近の合格率は以下のとおりだ。
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令和元年度 秋期:19.4%
令和2年度 秋期:19.4%
令和3年度 春期:21.2% 秋期:20.1%
令和4年度 春期:19.2% 秋期:21.1%
令和5年度 春期:19.7% 秋期:21.9%
令和6年度 春期:19.3% 秋期:15.1%
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合格率が下がった理由はなんだろうか?
だいたいは午後試験にあると思っている。
最初は、指定字数がない設問が大幅に増えたからと思った。
しかし、そうではないのではないかなと感じてきた。
ここからは私個人の見解なので、あくまで一つの考えとして読んで欲しい。
想定理由1:コミュニケーション能力が強く求められるようになった
情報処理安全確保支援士は、情報セキュリティに関するさまざまな内容を第三者に伝える必要がある。
伝える相手も経営層からエンドユーザー、情報システム部門の責任者や担当者など多岐にわたる。
だからこそ、知識と経験を踏まえたうえで、第三者に対して誰にでも分かる表現で解答することが求められたのではないかと思う。
だから指定字数の設問が減り、フリーで記述するように変更されたのではないかと推測する。
コミュニケーション能力と書いたのは、試験における受験者と採点官のコミュニケーション方法は、解答用紙を通じた答案だからだ。
だから、採点官が納得する内容を分かりやすく伝えられているかという観点が強くなったのではないかと考える。
想定理由2:合格率調整のために調整が入った
IPAが公表した今回の試験の得点分布表を見てみる。
午後試験の突破率(60点以上の得点者と午後試験を受験した合計人数の割合)は32%程度である。
一方で40点~59点の間の割合は47%程度である。
この得点分布はきれいな正規分布であり、一見すると普通のように見える。
しかし、問題が比較的簡単であり、本来の得点だと合格率が異常に高くなってしまうことを回避するために、点数調整が行われたのではないかと考える。
公式解答例を確認しても、要素は盛り込んだと思っており、合格点は超えただろうなとの感触だった。
しかし、この感触は他の受験者も同じだったとすると、ハイレベルでの戦いになったと思われる。
ただ、絶対評価にしてしまうと、合格率が跳ね上がってしまい、国家試験の価値が下がってしまう。
だから得点調整による合格率調整が行われたのではないかと推測する。
敗因分析
手ごたえがあったのに残念じゃったのぉ~
何が原因だと思うのかのぉ~
理解が足りていない点に尽きると思います
情報処理安全確保支援士試験は、毎回20%程度の合格率であること、過去に情報セキュリティスペシャリスト試験に合格していることなどの背景から、油断したような気がする。
過去の栄光は過去のものとして、しっかりと基礎知識を理解するという点が欠けていた。
私が選択した午後試験の問題は問1と問3であったが、問1が半分ぐらいしか正解できなかった。
逆に問3は最も避けていたセキュアプログラミングの問題であったが、問題とコードを読めばすんなり答えられるものばかりで簡単だったように感じる。
つまり、問1に泣いたのではないかと分析する。
私の場合、問1は問題文から読み取れる表面的な部分だけで解答してしまっている。
ここで点数が伸び悩んだせいで、他の受験者との相対評価として平均点を下回り、合格点を下回ったと考えればつじつまが合う。
今思えば、基礎知識をしっかりと理解し、それを活かした解答を採点官である第三者に伝わるように記述することができなかったと感じる。
改めて、情報処理技術者試験および情報処理安全確保支援士試験は奥が深いと感じる。
単に知識や経験が豊富でも合格できない。
それは問題文という条件の下で総合的に判断したうえで、基礎知識を応用し、第三者に端的に伝えることが必要だからだ。
ここに私の課題があるのだと感じた。
令和7年度に向けての対策
敗因分析を活かして来年度はどう進めていくのかのぉ~
量をこなすだけでなく本質を理解するという点を強く意識します!
これまでは、インプット学習を済ませ、過去問演習を通じたアウトプット学習を行い、自己採点後に間違えた部分を復習するというやり方であった。
数年前までの情報処理技術者試験ではこれが通用していた。
実際に多くの試験区分に合格できているし、過去問演習の量をこなすことで疑似体験を積み、それが理解を深めていると思っていたからだ。
しかし、今の情報処理技術者試験および情報処理安全確保支援士試験では、このやり方だと高得点が取れなくなりつつある気がする。
量をこなすだけではなく、質を追求するやり方に変えていかなければならない。
インプット学習もただ読むだけではなく、過去問題を関連付けながら、なぜこの基礎知識がこの問題で使われたのか、何が課題でそれを解決するにはどういった基礎知識を活かせばよいかなど、基礎知識の内容を深く理解するという点にこだわろうと考えている。
とにかく、基礎を深く理解するという点にこだわり続けることが重要だと思っている。
令和7年度 春期試験はどうする?
次の試験はリベンジするのかのぉ~
悩みましたがネットワークスペシャリスト試験を受験します!
令和7年度 春期 情報処理技術者試験は、5度目の挑戦となるネットワークスペシャリスト試験を受験する。
理由は、ネットワークの基礎知識があることを証明できるようにしたいからだ。
そして、全区分制覇のためだ。
ネットワークスペシャリスト試験も午後Ⅰ試験および午後Ⅱ試験のいずれかで敗退している。
ここの敗因も情報処理安全確保支援士試験と同様だと思っている。
やっぱり、ネットワークの基礎がわかったようでわかっていないのである。
5度目の挑戦となるので、今度こそリベンジしたい。
そのためには、学習スタイルを変え、基礎知識を深く理解するという点にこだわらなければならない。
悔しい思いをするのはこの辺で止めたい。
いつも本気で取り組んでいるが、そのベクトルが少し違っていたと思う。
それに気づけたことが今回の試験だと思っている。
基礎知識の理解を深める、制限時間内に第三者に伝わるように端的に解答するなど、まだまだ磨き足らない部分があるということを不合格という結果で伝えられている。
自分自身が変わるときなのだろう。
真摯に受け止めて、今後に活かさなければいけないと考える。
まとめ
今回は、令和6年度 秋期 情報処理安全確保支援士試験の不合格体験記と来年度に向けた対策などについてまとめてみた。
最後に本日のまとめを行いたいと思う。
- 午後試験で55点となり、不合格となった
- 今回の試験はこれまでよりも合格率が低かった(ここ数年:20%程度、今回:15.1%)
- 敗因は基礎知識の理解不足とコミュニケーション能力
- 令和7年度 春期のネットワークスペシャリスト試験に向けてこの経験を活かす
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