2/23(日)に、E資格(E2025#1)を受験してきた。
試験を受けた感想としては非常に難しかったと感じた。
今回は、試験対策や受験した感想をまとめてみたいと思う。
E資格を受験してみて感じたこと

E資格試験は無事に受験できたのかのぉ~

無事に受験することができました!
2/23(日)に、一般社団法人日本ディープラーニング協会(以下、JDLA)主催のE資格を受験してきた。
E資格の受験体験のまえに、まずE資格の試験概要をまとめる。
1)出題範囲
大きくは以下の5点から出題される。
- 数学的基礎
- 機械学習
- 深層学習の基礎
- 深層学習の応用
- 開発・運用環境
E資格は、知識問題が半分ぐらい、計算問題やコードの穴埋め問題が半分ぐらいの割合で出題されたように感じる。
前者の知識問題は知らないと解けない。
それ以上に厄介なのは、実装問題である。
ディープラーニングの実装は、独特の考え方(順伝播計算、逆伝播計算、活性化関数など)が必要となるため、初見で解くということは難しいと感じた。
ちなみに、実装問題はPyTorchまたはTensorFlowを利用した問題も出題される。
そのため、試験開始前にPyTorchかTensorFlowを選択しなければならない。
詳細な内容はシラバスに記載があるので、そちらを参照して欲しい。
ちなみに、E資格は2024年の第2回試験からシラバスが改定された。
今回の試験は、シラバス改定箇所からもかなり出題されたように感じる。
2)試験時間
120分
3)出題数
104問
試験回によって出題数は前後するようである。
ただ、いずれにしても100問程度は出題されるということだ。
つまり、1分程度で問題を解いていく必要があり、問題を読んで瞬発的に解答していく必要がある。
E資格試験の難易度

E資格試験の難易度はどの程度のレベルなのかのぉ~

ITSS上はIPAの応用情報技術者試験と同等位置に相当するようです
E資格試験は経済産業省やIPAが策定しているスキル標準にも定義されており、ITスキル標準(ITSS)上だとレベル3相当位置する。
ITSSのレベル3だと、IPAの応用情報技術者試験と同等位置の位置づけである。
E資格試験は、大学レベルの応用数学や実装などの詳細まで問われる。
応用情報技術者試験のようにある程度の理論があればよいという試験ではないことから、E資格の方が応用情報技術者試験よりも難しいと考えている。
E資格試験を受験するためには条件がある!

なんだかとても大変な試験なんじゃのぉ~

実は試験前の方がもっと大変なんです、、、
E資格を受験するためには、まずJDLA認定プログラムを修了する必要がある。
JDLAが認定した教育機関で、ディープラーニングに関する研修を受講し、一定の基準を達成する必要がある。
JDLAが認定している教育プログラムはこちら。
私はスキルアップAIさんの「現場で使えるディープラーニング基礎講座」を受講した。

スキルアップAIさんが提供するこの研修は、JDLA認定プログラム第1号として認定されている。
受講してみた感想は、非常に質が高く、E資格試験対策も充実した研修費用以上のプログラムではないかと感じた。
具体的には、この研修を通じてディープラーニングの基礎や実装を学び、理論と技術の両方を養成してくれる。
また、この研修を修了するための課題である「通し課題」が非常に質の高い内容になっている。
とある画像を読込んで、正解率98%以上となるように自分で実装していかなければならない。
ハイパーパラメータのチューニングだったり、層の数を調整してみたり、データ拡張してみたりなど、様々な工夫でようやくクリアできるように作られている。
この通し課題は、実践してみた人にしか分からないと思うが、非常に難しい。
だが、ちゃんと講義動画を理解しながらスキルアップAIさんのサポートを受けることによって、だれでもクリアできるように作られている。
試行錯誤しながら修了基準である正解率98%をクリアする頃には、理論と実装の両方でかなりの理解が深まるようになっている。
逆を言えば、この通し課題をクリアした人たちがE資格に申し込んでくるのだ。
何が言いたいかというと、、、
E資格試験はJDLA認定プログラムをクリアした人たちが受験する選抜試験なのである。
E資格試験対策

認定プログラムをクリアしたあとはどのように勉強したのかのぉ~

認定プログラムの動画講義視聴と問題演習をひたすら繰り返しました
JDLA認定プログラムをクリアすると、ある程度実装問題が理解できるようになる。
また、その実装がどういう理論で成り立っているかや予測精度を上げるための手法など、様々な知識が身につく。
しかし、E資格試験はさらに試験時間が追加される。
冒頭にも述べたが、瞬発的に解けるようになるまで頭と体に叩き込むフェーズが必要になる。
それがJDLA認定プログラム終了後から本試験までの期間となるのだ。
具体的には、理論と実装はスキルアップAIさんの動画講義を何度も視聴して理解を深める。
その理解度を測るために、以下の問題集を活用して問題演習を行う。
私が認定プログラムにスキルアップAIさんを選んだのは、この問題集がの著者の方が同じ会社の方であったからだ。
動画講義とこの問題集はある程度リンクしており、非常に効率よく学習を進めることができた。
ただ、この問題集の唯一の欠点。
それは、新シラバスに対応していないということ。
ただ、安心して欲しい。
新シラバスの出題範囲は、スキルアップAIさんの動画講義でちゃんと用意してくれているのだ。
だからスキルアップAIさんの認定プログラムとこの問題集を揃えれば試験対策としては問題ない。
私の問題演習の流れとしては、まずこの問題集を5巡行った。
私はそもそも頭がよくないため、3巡目ぐらいまでは半分ぐらい解ければ良い方だった。
4巡目、5巡目ぐらいでようやく理解が深まり、8割ぐらいまで解けるようになった。
そこから、残りの時間でスキルアップAIさんの新シラバスに対応した分の講義を視聴してインプットした。

学習時間は、JDLA認定プログラム受講時間も含めると、およそ300時間程度となった。
まとめ
今回はE資格試験の受験体験記および対策方法についてまとめてみた。
最後に今回のまとめをしたいと思う。
- E資格試験は120分で100問程度解く必要がある
- 知識問題や応用数学など瞬発的に答えられる問題を以下に増やすかが勝負の分かれ目
- E資格を受験するためにはJDLA認定プログラムを修了している必要がある
- JDLA認定プログラム以外にもE資格試験対策の学習は必要
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